ほぼ勢いだけだったけど父の
「葬儀費用は全てこちらが出して、供養もこちらがする!」
という言葉で、もう覚悟を決めた。
まずは、妹さんに電話をした。
「父が失礼なことを言ったようで、申し訳ありません。」
なんで、わたしがこんなこと言わなきゃいけないの?
本当に勘弁してほしい。
でもね、明日、
伯母とお別れなんだよ
ちゃんと伯母さんに最後に
「ありがとう」って
穏やかにお別れしたい。
でも、だれも、
ちゃんと弔う気が無いなら、
わたしがする!
とりあえず、明日までは
全ての事に備えて、
全ての事に耐えます。
妹さんは「お父様に怒られちゃったわ。」と、しおらしい事を言っていたけど…
「父から葬儀の費用は全部こちらで用意するように言われましたので、明日はご心配なく。お気をつけて会場にお越しください。」というと、とても満足そうに
「あ、そう。申し訳ありませんね。」と言った。
「では明日、よろしくお願いします。」と電話を切った。
こちらで費用を出すなら…
もう遠慮はいらないよね?
できるだけ、ちゃんと準備してあげたい。
ここからは露骨な表現が増えます
もう午後5時だったが葬儀社に電話をし、伯母の名前と葬儀予定日時を伝え
「申し訳ありませんが、事情がありまして…
明日の葬儀予定なのですが妹さんの要望で、姪のわたしの方で費用を支払うことになりまして…
ご高齢なので葬儀の内容を聞いても費用を聞いても、よくわからないんです。
教えていただくことはできますか?
できることなら、グレードを上げたりオプションを付けたいのですが…」
と伝えると、すぐ担当者から折り返しの電話をしてもらった。
まず、用意されている内容と、今から変更できることを聞いた。
もう祭壇は用意できなかった。
もちろんお坊さんも呼べない。
棺に入れるお花のオプションを妹さん夫婦に進めて下さって付いていた!
そして、プランの中の棺は「桐」と書いていたけど、白い布の棺に無料でグレードアップしてくださっていた。
ありがとうございます。
本当に、ありがとうございます。
なんて…
後から思えば、本当にわたしは呑気に感謝していた。
そして、こんなギリギリでぶん投げてくるの、本当に迷惑!
しかも、母から「お葬式はひとりで行ってはいけない。」と言われ、仕方なく相談したら伯母に2度しか会ったことのない夫が、仕事を休んで一緒に来てくれることになった。
夫は呑気に、わたしの付き添いで新幹線に乗ってお出かけして、美味しいものを食べて帰って来るつもりでいるけど、それでも、「男性」がいるというだけで、妹さんの旦那さんの勝手な言動の抑止力になる。
お花はたくさん入れてあげたいから、棺が閉まらないくらいたくさん入れてあげたいから…
明日の朝、花屋に連絡をして、さらに花束を追加してもらうことにした。
明日は、わたしが喪主として、伯母を送ろうと思った。