半年前、伯母を遠くの施設に移そうとする妹さん夫婦に、わたしは何度も確認した。
わたしは、伯父の世話をすることを、母を含む伯父の妹たちに頼まれ、伯父の世話をしています。
本当は伯父の世話だけで手いっぱいです。
でも、伯母さんが伯父と一緒にいる限りは、伯父と同じようにしてあげようと思っています。
遠方に伯母さんを移したら、今まで、わたしがしていた、日常的なこともできないし、もし入院して付き添いが必要になったり、亡くなった時の葬儀の準備なども出来なくなります。
それでも大丈夫ですか?
その場合は、お子さんたちにも協力してもらえますか?
(一度も話し合いの場に出て来ないし、会った事ないけど)
よくよく移すのは考えてくれと伝えたつもりだった。
しかし、妹さん夫婦はただただお金のことしか頭になく、わたしの声は耳に入っていないまま、あまり考えず
「わたしたちがやりますから、大丈夫です。」
「子どもも手伝ってくれるから大丈夫。」
「(車で)片道2時間だから、近いんです。すぐに行けますから大丈夫です。」
と答えているようだった。
ケアマネさんや、転居先施設長さんに相談して、どうにか阻止したかった。
でも、わたしは、ただの姪で…
後見人である妹さんの決定を止める手段がなかった。
伯母が亡くなって、これから起きる事の顛末は予想できていたけれど、自分がした事の始末は自分でしてもらおうと思った。
もちろん、自分たちでできなければ、子どもたちに手伝ってもらえばいい。
だから、伯母が亡くなったと連絡が来た時に、妹さんはいろいろ勝手なことを言っていたけど「お手伝いできず、申し訳ありません。葬儀には参列させていただきます。」とだけ伝えた。
その数時間後の午後2時半頃、妹さんの旦那さんから電話が来た。
外にいる様子だったので、伯母の元に着いて、いろんな手続きをして葬儀の日程が決まったとの連絡だと思ったが…
「わたしだけど…ちぃさん!あのね、〇〇さん(伯父)の本籍地はどこだい?」
はぁ? (相変わらず挨拶もない)
本籍地ですか?わたしにはわかりませんが…
伯父の本籍地が何かの手続きに必要ですか?
伯母の本籍地じゃなく?
すると「死亡届を出しに来た。」と…。
え?
もう死亡診断書は書いてもらったんですか?
1枚しか出ないから何枚かコピー取っておかないと…近くにありますか?
今どこですか?
え?自宅近くの役所の出張所ですか?
まだ、伯母のところに行っていないんですか?
じゃあ、医師が書いてくれた死亡診断書を受け取ってないですよね?
原本じゃなければ、死亡届は出せないですよね?
「そうなの?」
今、お子さんは一緒じゃないんですか?
おひとりで大丈夫ですか?
お手伝いが必要ですか?
「大丈夫。後見人として手続きしていたんだから、できますよ!」
というけど…
いや…
今、もうすでに、全然大丈夫じゃないじゃない。
伯母の本籍地がわからなくて、伯父の本籍地を聞くために、わたしに電話してきたのですよ?
後見人として手続きしてきたのに…
この先、年金や健康保険や介護保険のいろいろな手続きがあるけど、できるのだろうか?
伯母が亡くなったから、旦那さんはいつもの病的なせっかちさと我慢出来なさで(たぶん認知症と思う)、亡くなったのだから手続きしなければ!と思って、すぐに死亡届を役所に出さずにいられなかったんだろう…
とりあえず死亡届というものと、その後に必要になる火葬許可証、埋葬許可証についても説明した。
「知らなかった…」
やっぱり、知らなかったか…
今の説明もどのくらい理解できたかわからないし、なぜ今、死亡届が出せないか、家に着いたころには覚えてないだろうけど、とりあえず「今、死亡届は出せない」って分かってもらえたようだった。
マジで 子ども!!出て来い!!
ここから、しっちゃかめっちゃかな2週間がはじまります。