朝早く

 

電話が鳴った。

 

妹さんからの電話だった。

 

 

「姉(伯母さん)が亡くなったと連絡が来たの…

 

早朝の見回りの時は息をしていたようだけど、職員さんが朝食のために支度に行ったら亡くなってたみたい。」

 

 

やっぱり…

 

 

そうですか…

残念です。

面会に行って良かったですね。

最後に会えたのが、救いですね。

お忙しいのに、ご連絡ありがとうございました。

 

妹さんはすぐに伯母の元に向かうと思ったので…

 

でも、葬儀や納骨について、ものすごく勝手なことをずっとしゃべっていたのだけど…

 

きっととても気が動転しているんだと思って「その話は、また後で」と、電話を切った。

 

「これから葬儀屋さんから電話がくる」という言葉は気になったけど…

 

わたしも葬儀に参列する準備をしなくては…と思った。

 

 

 

伯母は誰にも看取られず、亡くなってしまったのか。

 

コロナが流行していなかったら、誰か付き添えたのかな。

 

ごめんね。伯母さん。

 

伯母さんを取り戻せなくて、ごめんね。伯父さん。

 

ごめんね。