月曜日になった。

 

 

老人ホームに電話をして伯父の様子を聞いた。

 

 

伯父は、右半身が麻痺し、言語は不明瞭なまま。

この状態が固定化されてしまった。

 

MRI画像を見た時に、この痙縮は不可逆的なものだと思ったけど… それでもやっぱり、がっかりする。

 

体が右に縮こまっているので、体が傾いて座位が保てないし、もちろんひとりで立ったり歩いたりできない。

 

顔の右側も麻痺しているので、入れ歯が入れられず、むせやすくなったので、刻み食やミキサー食になり、食事も介助されながら、左手でがんばって食べているそうだ。

病院に連れて行った土曜日は、自力で普通食を食べたと言っていたので、恐るべし90歳。

 

トイレはオムツになった。

伯父の場合、直前までリハビリパンツで、促されれば自分でトイレに行っていたためか、伯父の頭の中から自分が半身まひだということが消えてしまう。

夜間は、起き上がってトイレに行こうと、ベッドの上でジタバタして動き回った様子があり、転落しそうで危険だから(たぶん転落したのだと思う)、今使っている畳ベッドから、新しい柵付きの介護ベッドが入るまでマットを床に敷いているとのこと。

何より、毎晩、動き回るせいでオムツがずれて漏れてしまうらしい。

 

とうとう全てにおいて介助が必要になってしまった。

 

これから、その状態から回復することはないだろう。ということだった。

そして、大丈夫ですよ。と仰って下さるけど、たぶん必要なケアはされていない。

 

 

では、伯父に必要な介護サービスを準備しなくては!

 

 

介護度認定の再調査をしてもらうために、改めて老人ホームからケアマネに連絡をしてもらった。

その日のうちに、ケアマネから連絡が来た。

書類を作成したけれど、手続きにはご本人の署名と介護保険証と後見人の登記事項証明書が必要だと言う。

これから老人ホームに行くというので、再調査の申請書と介護保険証を、わたしに預けられるように準備してもらうことにした。

 

伯父のワクチン接種券が届かないこともあり、どちらにしろ役所に行こうと思っていたので、わたしが全てピックアップして提出することになった。

 

代理のサインは後見人の弁護士さんに書いてもらわなくちゃだめなのかな?と思い、役所のサイトを見たけれど載っていなかったので、電話をしてみた。

 

本人の署名欄の代理署名は親族でいいのか、後見人でなければだめか。

提出は親族でいいのか、それとも後見人でなければだめか。

 

急なことだし、後見人の弁護士さんの都合もある。

わたしが行ければそれで済む。

 

すると親族の代理署名で良いし、提出も親族で良いが、再調査して決定した介護度は、書類を提出した日から遡って、その月の1日からになる。とのことだった。

 

うーん。

明日は月末…1ヶ月遡るより、来月1日提出がいいだろうか…

 

 

その後、申し込んでいた特養に連絡をした。

伯父の急激な変化を伝え、今も入居可能か尋ねると…

「では、受診した脳神経外科と入居している老人ホームに、こちらから直接連絡してもよろしいでしょうか?

 認定の再調査は、このまますすめてください。

 後見人さんがいらっしゃいましたよね?一度、後見人さんに見学に来てくださるようお伝えください。」

とのことだった。

 

どうしたらいいか、何から手を付ければいいかわからない私にこの明確な指示は、とても有難かった。

 

 

最後に、弁護士さんの事務所に電話すると、登記事項証明書のコピーを用意してもらえることになった。

が、1日になるとのことなので、それらを1日に提出することになった。

 

それから、伯父の様子、ケアマネとのやりとり、特養とのやりとりを共有し、入居が決まったら、契約をお願いしたいと伝えた。

「もちろん!一度、見学に行きたいです!こちらから特養に連絡してみます。」とのことだった。

 

あちこちに電話して電話が来て、調べて、連絡して…と、他との調整を考えながらだから、いつもより疲れた。

今までメンタルの不調が、体調や作業に影響するのは初めてだったから辛かった。

そもそもこんなにメンタルが不調になることもなかったもの。

 

けれど、伯父が不自由な思いをしているんだから、早くなんとかしてあげたい…。

 

こうして、どうにもならない重たい気持ちを抱えていても動けるのは、伯父と姪だからだろう。

親や夫なら、もっと気持ちは複雑で立ち直るのに時間が、かかるだろうな…。

わたしも立ち直ってはいないけど…

 

それから、祖母の介護をしていたことと、ホームヘルパーの資格を取っているので、この先どうなるか分かってて、時間はかかるけど、なんとかなる方法があることを知っているから、動こうと思うのだと思います。