前日、老人ホームの職員さんから「10時にCTの予約」と聞いていた。
へぇ…そんな病院があったんだ。というくらい知らない病院で、車で20分くらいの場所にあった。
わたしはERでクラークのパートをしていたから、なぜCTも撮れないのに救急車を受け入れたんだろう?と思ったけど、まぁ、レントゲンは取ったけど、経過観察も兼ねて翌日ゆっくりCT撮るとかなのかな?と思った。
朝、普通のタクシーを頼んで、予定より5分くらい早く伯父の老人ホームに迎えに行った。
玄関の外でしばらく待っていると、車椅子に乗せられた伯父が来た。
昨日、ふらつくと聞いていたが、今日も車椅子になるとは聞いてない。
マスクしているけど、おでこに絆創膏が貼ってあって、見えてる顔半分が赤に近い赤紫で痛々しい。
病院から帰ってきてからの経過を聞いた。
すると昨日、わたしが電話を切った直後、ケガした部分が顔なので自分では見えないし、痛みは無いらしいので、伯父は自分がケガしたことを忘れて立ち上がって歩こうとして、ふらついて尻もちをついてしまったらしい。
その瞬間を職員さんが見ていなかった。
その時に手をついたのか、朝、既にぶつけていたのか、手が腫れて痛がったらしい。
見ると右手首から親指、人差し指、中指の3本が紫色になってパンパンに腫れていた。
「今日、CT撮る病院で一緒に整形外科で診てもらって下さい。昨日は痛いとおっしゃっていたので。」と…。
え?マジで?
ムチャぶりすごくない?
そういう病院って、当日受け付けてもらえるっけ?
何より痛がってたのに、湿布もしてもらってないんだけどもー!?
電話くれたら湿布ぐらい届けたし、なんなら近くの整形外科連れて行ったけども?
と… 今、言っても仕方ないので、さっさと病院につれて行って、見てもらわなくちゃ!!!
タクシーに乗せるのに支えて立たせるため、足を足置きから下ろそうとすると、伯父が靴のかかとを踏んでいる。
あれ?伯父はこんな靴持ってたっけ?と思って履かせようとすると、職員さんが「靴がどうしても入らないんですよね。」という。
は?だからって、かかと踏ませたままにしとくから、転ぶんじゃないのか?
それに、車椅子で移動なら歩かないからマジックテープで全開にできるグレーの福祉靴が部屋にあるはずなんだけど…
でも、既にタクシーを10分以上待たせている。
どちらにせよ病院で福祉靴買おう!と思って、座席にバスタオルを敷いて(ニオイ移り防止)そのまま抱えてタクシーに乗せて、ベルトをした。
よく見ると、靴には伯父の名前じゃない名前が書いてあった。
こんなの履けるはずないじゃん…なんちゅう、ムチャぶりだよ