退去する１０日まで連絡がこなかったので、どうなっただろうと思っていましたが、翌日「今日、正式な契約をしました。」と連絡がきた。
こちらは大慌てです。
お子さんが同席してくれないと契約できないはずなので、どうなるかわからないから買い物にも行けず…
あちこちお店をまわって、前々日までに必要なモノをなんとか揃えました…
９月に入っても夏日だから、ひざ掛けとか暖かそうなカーディガンなんて、あまり売ってない。
近ければ、何度かに分けて持って行ったりできるけど、伯母が転居したら、もうその役目をする気は無いので、とにかく全て揃えてしまいたい。
また、コロナ禍で老人ホームに安易に立ち入ることが出来ないので、２年前の入居時に持参した日用品や洋服のうち、何がまだ使えて何を買い足さなければいけないのか、全くわからない。
用意した服が、今持っている収納に入るのかもわからない。
なので、前日に新しく買ったモノを持って行き、今ある荷物を整理しつつ不足するものが無いか確認しながら荷造りさせてもらうことになった。
家を出ようとした時、電話の着信履歴に気づいた。
妹さんからだったので、折り返しで電話をすると…
物置きの解体の日に、伯父伯母宅の合い鍵を作ろうと鍵を借りてきたのだけど、２年前に自治体から支援で届いていた伯母の紙オムツをケチって使っていたので大量に伯父伯母宅に残っているらしく、それを明日、伯母と一緒にワゴンに乗せて持って行ってもらいたいから、鍵を返してくれ。とのことだった。
これから、老人ホームへ荷造りに行くし、鍵のコピーを作りたいから、申し訳ないけど持って行けるのは夕方以降になります。と返事をすると…
旦那さんが「これから、車で取りに行く！」と…なるべく運転はやめてほしいので「夕方になるけど、持って行きます。」と返事したが、夕方じゃ遅いとかゴネはじめた。
紙オムツなんて、向こうで用意してもらってるのもあるから、別に明日持たせなきゃいけないものではないし、次に面会に行くときに、持って行けばいいじゃないねー
３回ぐらい断ったが、ゴネる… 老人ホームに来ると言う。
好きにしろ！わたしは、これから荷造りせにゃいかん！知らん！！
老人ホームに着くと、台車に伯母が老人ホームでお借りしているタンスと伯母の引き出しのプラスチックケースが乗せられ、玄関ホールに置かれていた。
やっぱり部屋の中には入れてもらえないのか…と思ったら、伯母の部屋に次に入居する方のベッドが搬入されたので、伯母の荷物はまとめてここに出されているらしい。
そりゃ、ここはすぐに次が、決まるよね。
タンスの中を確認するとバスタオルやタオルは、2年前からそのままで手付かずだった。
次に服や下着を全て出して仕訳けた。
コロナで行き来ができなくなったため、洗濯サービスを頼んだのだが…
乾燥機で乾かすのだろう、セーターの類は全て縮んでるか、袖が１．５倍の長さに伸びてペラペラになっていたし、ブラウスは裾からフリンジのように糸が出ていた。
ズボンも６本中３本がウエストがほつれて半分のゴムがむき出しだったり、ものすごい毛玉だらけだった。
が、やっぱりパシオスの化繊の服は、ほぼ生き残っていた。コスパ最強！助かります！
破棄する服が４５リットルのゴミ袋いっぱいになったが、上下２枚づつとカーディガン２枚など追加して、しばらくは足りる量になったと思う。
この２年、伯母には母の日、誕生日、敬老の日に服を届けていたんだけど、あれが無かったら、どうなってただろう？
パジャマも２組買って行ったが、入居した時に持たせた３組がそのまま入っていた。
もう、入居前から「着替える」という習慣は無かったのを思い出したけど、この２年、全くパジャマを着ていないのが分かる。
でも、これからは服よりもパジャマで過ごすことが多くなるかもしれないし…。と、新しく用意したパジャマもプラスチックケースの引き出しに詰め込みました。
そして、担当の相談員さんと明日のお話していたら、妹さん夫婦が到着して、玄関の自動ドアの向こうに座ってる。
相談員さんが「じゃあ荷物を積みましょうか？」と言った。
ん？いやいや、荷物は積みませんが…
え？妹さん夫婦が伯母を連れて行くと思っている？
「あ！妹さんから聞いてませんか？妹さん夫婦は、明日は向こうの施設に行かないそうなんです。
明日の１０時に転居先のワゴンが迎えに来て、伯母と荷物を乗せて行きます。１時には出たいと言われたそうです。
連絡来てませんか？
妹さん夫婦は、こちらで退去の手続きがあるし、行っても中に入れないから、行かないと仰って…伯母とは玄関でさようならだそうです…」
相談員さん、小さく悲鳴をあげて質問攻め…
「えっ！？送って行かないの？え？向こうの施設から迎えに来るの？一人で乗って行かせるの？えー！？聞いてないです！！！じゃあ、今日は何のためにいらっしゃってるの？」
「伯父伯母の家に、入居前に使いきれなかった紙オムツがあって、明日ワゴンに乗せて持って行ってもらおうと思っていたけど、家の鍵をわたしが持ってきてしまったので、その鍵を取りに…」
「え？うそ」
「ひとりはかわいそうなので、わたしが付き添いで乗って行こうと思って問い合わせてみましたが、保険とコロナ対策で乗せられないと言われました。今回の転居について私には何も相談がなくて、段取りは妹さん夫婦にお任せしているのですが…聞いてませんか？」
「…呆」（涙目）
（涙目）
伯母ひとりで行く。ということがあまりに衝撃的で、明日の細かいタイムスケジュールを確認するのを忘れてしまいました。
契約の時、妹さんの旦那さんもわたしより年上のお子さんも一緒に話を聞いているはずなので、妹さんから聞いていた「１０時集合で１時までに出発」に疑問は無かった。
お昼は食べてから出るってことなのかな？それとも、１０時にワゴンが来て、荷物を積んで、老人ホーム間で引き継ぎとかして、すぐに出発したら、向こうでお昼に間に合うか…なんて思っていた。
旦那さんがいるから…
ただ、賃貸アパートを建てることを諦めてから久しくお会いしていなかったけど、久しぶりにお会いした旦那さんは、服装や目つきが３年前の伯父の様子にそっくりで、めちゃくちゃ不安になった。
そして、翌日、とんでもない地獄が待っていました。。。