伯父と伯母が入居する老人ホームでクラスターが起き、伯母が発熱するも「抗原検査は陰性でした。しかし、伯父とふたりで隔離をします。」と連絡が来て、私は「よろしくお願いします。」と言うしかなかった。

 

続報を待っていたが、しばらくして隔離の影響か伯父が立ちあがれなくなった。と施設長さんから連絡がきて、受診した方がいいかもしれない。と言われた。

そうなると、そのまま入院することも考えて大きい病院に受診したいので訪問医に紹介状を書いてもらおうと思ったけど…

 

訪問医から直接電話があって、受診した方がいいけど、クラスターが起きている状況では受診できない。といわれて、えぇ…?と思いながら続きの連絡を待っていた。

まぁ、東京でも感染者が3万人を超えてきたころ、病院に行くのもリスクが高い。

 

 

受診した方が良いけど、受診できません。

 

 

めちゃくちゃモヤモヤするでしょ?

 

 

きっとそういう状況の人が、東京にはあふれている時期だったと思う。

 

 

それから、半月以上経って、伯父の後見人の弁護士さんから電話がきた。

後見人として面会の予約の電話をしたのだが、クラスターの余波でホーム内はてんてこ舞いらしく、面会の予約はできなかったが伯父の様子を教えてくれたらしい。

そして、すぐわたしに連絡をしてくれた。

 

伯父の様子が極めて良くない。

 

1週間以上の伯母とふたりで個室隔離の影響か、食事が摂れなくなってしまったとのこと。

一時期、刻み食になったが、電話をしたその日からやっとひと口大に切った食事になって、何口か自力で食べたようだった。

また、夜の失禁もひどく、朝、ズボンが濡れた状態でリビングフロアに降りてきてしまうらしい。

入居前の伯母がきっとその状態だったと思う。

部屋は尿臭がすごいだろうな…。

 

年寄りは37℃に満たない微熱で、体力が奪われて、ガクッとくる。と聞いたことがある。

伯父に発熱は無かった。と聞いているが、案外、平熱より少し高い程度の微熱が出ていたのかもしれない。

多分、亡くなる時はそういう経過を辿るのだろう。

 

弁護士に、実はクラスターの最中に受診が必要そうだったのに、受診できなかった話をすると、激怒!ムキー

いつも穏やかで優しそうな口調なのに、完全に怒って早口になっていた。

 

そして、急いで特養を探しましょう!という話になった。

意外と、弁護士さんは伯父のことになるとムキになります。

 

続きます。