※「年初めの検査と後見人の面会」というタイトルの3つの記事がそれぞれ長くなってしまったり、会話の部分が私自身も読みにくかったので、分割しました。
前記事からの続きです。
すると弁護士さんは「であれば、今日、委任状をもらおうと思っていた件は、家庭裁判所での手続きが終わって、後見人になってから着手します。」とのことだった。
委任状の内容は、(わたしが汚屋敷を片付けている時に見つけた、詐欺の証書やその後に送ってきた郵便物を元に、)詐欺を行った会社へ問い合わせや調査を行い、その後、裁判を起こすかどうかの判断を弁護士さんに委任する。というものだった。
対象は複数種、数社あって…
既に、把握できている会社に電話をかけたが、会社自体が無かったり、「お金が無い。」、権利を一部買っただけと、ほとんど回収は無理であろうということだった。
電子書籍詐欺に関しては、伯父が執筆したものを書籍化、電子書籍化してネットで販売している状態のため、自費出版として法外な価格で、全く収益が無かったとしても購入したものとなれば、売買契約が成立して、詐欺として成り立つか分からず、伯父が後世に自分の歴史を残したいという願いは皮肉にも叶っている。
今、検索してみたら、A〇〇zonで普通に売ってる…。
以前、検索したときは無かったのに、弁護士から電話が来たから、ネット販売に上げたのかもしれない。
しかし、その電子書籍の会社から斡旋されて、太陽光発電の権利を買ってレンタルすることで収入が得られる(ほぼ収益はない)という契約については、契約解除が可能かさらに調査が必要のようだ。
そんなん、設備自体あるのかしらね…。
今日、弁護士さんに来てもらったのは、伯父と弁護士さんが直接、後見制度の保佐人から後見人になることを話してもらう必要があると思ったから来てもらったのだけど…
もう、伯父は説明したことが理解できないことと、伯父は今の老人ホームでとても幸せに暮らしていることが分かっただけだった。
そして、それを弁護士さんと認識を共有できたことが良かったと思う。
そして、先日、主治医から「この老人ホームは看取りをしていないので、次に行く場所を探してください。たぶん居られるのは3年くらいだと思います。」と言われたと、弁護士さんに伝えた。
弁護士さんは「3年ですか…」と悲しそうな顔をしたけど、「では、いろいろ調べてみましょう!」ということで、必要があれば住民票を移すことも視野に入れ、グループホームや特養を探すことになった。
弁護士さんを最寄りのバス停まで送り、伯父を老人ホームへ送った。
伯父は自宅から持ってきてクリーニングしたジャケットを2枚持って行くと言ったが、今年の年賀状はいらない。と言った。
とても達筆で全然読めないけど、美しい字の年賀状を毎年書いていたのに…。
何気に、伯父は未来しか見ていないのかも。
もう、前の生活は捨てたのだと思った。
だって、老人ホームに着いて、スタッフに引き渡して、やっぱり自分では靴が履き替えられなくて、座って履き替えさせてもらっているをの見届けていたら、顔を上げて、ガラス越しだけど、わたしに(よっ!ありがとな!)って感じで、にっこり笑って手をあげてたもん。
あの混乱と妄想劇場は、「ここから(どこかわからないけど)家に帰らなくちゃいけない。」「この人たちは迎えに来たんだ。」という動揺からだったのか…と帰り道、歩きながら気が付いた。
できるだけ長くここに居て欲しいから、
できるだけ長く元気でいて。
ピンピンコロリでね。