※「年初めの検査と後見人の面会」というタイトルの3つの記事がそれぞれ長くなってしまったり、会話の部分が私自身も読みにくかったので、分割しました。

 

前記事の続きです。

甲状腺エコーを受け、わたしの家に伯父を連れてきた。

 

伯父がわたしの家に来るのは初めてで、でも、もし入居前に来たことがあったとしても忘れてると思うけど…

 

玄関は段差が無い作りなので、もれなく靴のまま入って行こうとして止めたし、玄関に椅子を置いて靴を脱がせるために座らせようとしたら、鼻で笑って立ったまま靴を脱ごうとして、玄関の壁に画鋲で留めてある写真の額を掴もうとしたり、玄関からリビングまでの短い廊下を3回壁やドアにぶつかりながら歩いてる。

ぶつかりながらというより、ひらひらと右に左に手で触りに行ってぶつかってる感じ…。

 

なんで?真顔

 

というか、人を小馬鹿にする入居前の困った伯父が、そのまま…

 

たった玄関からリビングに行くまでの間に、どんだけ?ってくらい突っ込みどころが渋滞しているけど、なんとかリビングのソファに座わらせた。

 

すでに1時半になっていて、お茶を飲んでいる間に大急ぎでうどんを作り、かき揚げを投入し、かぼちゃの煮つけを温めて食べさせた。

足りないかもしれないけど、3時におやつも食べる予定だし、夕食も6時頃だと思うので、これで許して!

 

熱々のまま出したので、「伯父さん!熱いと思うから、冷まして食べて!」と声をかけたが、伯父はそのまま口に運んで悶絶しながら食べてる。

1口目で「これはダメだ。」と思い、取り皿に少しとって冷ましながら食べさせた。

 

手がかかる…。

 

そして、箸もクロスしてしまって千切れた麺やほろほろのかき揚げはつまめないので、汁ごと飲んでいた。

でも何を使っても自分で食べられれば、それでいいのよね!

まだ、フォークやスプーンもあるし、何より食べる意欲がある。

そんなでも、10分もかからず完食しました!!!

 

食べ終わってお薬を飲むと同時に、弁護士さんが到着。

 

食後すぐで忙しないけど、マンションのラウンジに移動しました。

 

弁護士さんは、伯父の元気な姿を見て、とても喜んでくれました。

 

 

が!

 

 

お母さん「お久しぶりです。お会いするのは1年ぶりになるますが、お元気そうで何よりです。

今日、お伺いしたのは、今は保佐人としてお手伝いさせていただいていますが、今回、要介護3になったのを機会に、保佐人から後見人へ変更の手続きをさせていただきたいと思いまして。

今日はこうしてお会いできましたが、コロナで思うように面会ができませんので…」

 

おじいちゃん「いやー。どうしようかな。もうあのね、〇〇〇の実家に帰ろうと思っているんだ。」

 

ガーン「え?〇〇〇?(全く関係ない土地で絶句!) そんなとこに実家無いよね?住んでたことある?」

 

たしかに、タクシーで病院に行く途中も、祖父母が住んでいて実家があった田舎町の「実家に帰ろうと思ってるんだ。」と言っていた。

 

お昼も食べておなかいっぱいで、お薬の作用で眠いのか、目を閉じたまま、しばらく伯父の妄想劇場が炸裂しました。

そして、妄想を語っている間に、自分の自宅がどこなのかわからなくなってしまって、

 

おじいちゃん「いやー。頭おかしくなっちゃったな。」

 

お母さんガーン「(知っています。)」

 

おじいちゃん「実家に帰ろうと思っているんだ。ここから駅3つなんだよ。だから歩いて帰ろうと思ってるんだよ。」

 

お母さん「え?アセアセここから歩いて帰るのは難しいですよ。」

 

おじいちゃん「えー?そうなの?□□線で駅3つだから、よく歩いて帰るんだ。」

 

お母さん「いえ!ご自宅は△△線なので、歩いて帰れませんよ?」

 

このやり取りがしばらくループで続いて、弁護士さん気の毒だし、伯父が完全に「もう家に帰る!」となっちゃいそうだったし、何度も「頭がおかしくなっちゃったな。」って頭かかえるのも聞き飽きたし、もう全く弁護士さんへ返事は迷宮入りしてしまったようなので…

 

 

ガーン「伯父さん。家に帰っても、もう生活できませんよ。真顔

 

おじいちゃん「えー?」

 

ガーン「伯父さんも伯母さんも死ぬところだったの覚えていますか?真顔もし伯父さんが家に戻ったら、わたしは毎日おじさんのところに通わなくちゃいけないんです。だから、今の老人ホームに住んでてくれたら、わたしも弁護士さんも伯父さんの妹たちも安心なの。伯父さんも安心でしょう?みんな安心なの。

伯父さんには、今の老人ホームに住んでいてほしいんです。

伯父さんは、もう住みたくないの?」

 

お母さん「今のところがご不満であれば、別なところを探すこともできます。」

 

すると伯父は目を開いて話し出した…

 

おじいちゃん「いや、上等だよ。今のところ(老人ホーム)は…」

 

お母さん「じゃ、良かったじゃないですか!」

 

おじいちゃん「でも、みんなに迷惑かけているから…」

 

ガーン「伯父さんは…誰にも迷惑かけていませんよ。真顔 何言ってるの?自分が一生懸命に働いて稼いだお金で、今、老人ホームに入居しているのだから、誰にも迷惑かけていません。このまま住んでてください。」

 

おじいちゃん「そうなの?今まで通りで(住んでて)いいの?」

 

お母さん「もちろんです。お住みになりたいなら、ずっと住んでいていいんですよ。」

 

おじいちゃん「そうか…。ホッとしたよ…。」

 

と再び目を閉じ、ソファーの背もたれに寄りかかりました。

 

弁護士さんは別件で伯父の委任状が欲しかったのだけど、妄想劇場炸裂したお陰で、この状態で委任状を書いてもらっても無効だと判断したみたい。滝汗

だよね。あまりにも調子が悪すぎる…。

 

これから、弁護士さんと少し話がしたかったので、伯父を一旦家に連れて行き、おやつのプリンを食べさせてもらうよう夫にお願いして、ラウンジへ向かった。

 

 

長くなったので、続きます。