伯父伯母の住所がある自治体から、長寿健診受診券が送付されてきた。
その自治体に電話すると、もちろん地区内の指定病院のみでしかその受診券は使えないし、指定病院以外で受診したときの減免もないとのことだった。
本当は毎月ホームに健康管理費を3万近く取られ、毎月、訪問医療費の実費以外に管理料を3500円取られているので、健康診断くらいやってくれと思うのだけど…。
近所の個人病院を見つけて、インフルエンザ予防接種から2週間経ったので、健康診断の予約を入れた。
その病院には一度もかかったことがない。
場所も地図で確認した程度…。
院長先生、どんな人だろう?
10時に予約を入れていたので、予約を取った時にLINEで連絡しておいたのだけど、当日の朝もホームに電話をして 朝食は食べさせないでほしいこと(服薬可)、介護パンツの交換も含む外出用の着替え、保険証入れ(保険証、後期高齢者医療被保険者証、お薬手帳のセット)と、採尿があるのでお水をたくさん飲ませてほしいと伝えておいた。
9時半にホームへ迎えに行って、保険証入れを受け取り、コートやジャンパーを着たふたりを入り口で受け取った。
伯母は、自宅に居た頃、あんなに足がしっかりしていたのに、パーキンソン症状がすすんで、椅子から立ち上がれないし、立ち上がっても足が出ず、わたしが脇を支えなければ歩けない。
タクシーに乗る時も、わたしが足元に気を取られているうちに、頭を下げずに乗ろうとして、おでこをぶつけていた。
伯父は、外出するから…と、職員さんが止めるのも聞かず、トイレに行ったとのこと。
相変わらず、言うこと聞かない。
伯母は、病院に着くと、ホカホカのおしっこのニオイがする。
してしまったか…。
あぁ。去年の入居前検診もこんな感じだったな…。
きっと、伯父はおしっこが出なくて、トイレに籠城するんだろう…
伯母は、パンツ下ろすところから、全部介助して、カップをあてがってあげないとだめだよね。
ちゃんとビニール手袋もってきたよ。
なんて思っていたら、受付で保険証と医療証を出すが、入っているはずのお薬手帳がない!
訪問薬局の人がシール貼るために出したなら、ちゃんと入れといて~!救急で病院かかる時に、マジで困るよ?
受付で「お薬飲んでるんですけど…お薬手帳とか無いとダメですよね? すいません、ホームに電話して確認します。」と伝えた。
なんとかふたりを待合室の椅子に座らせて落ち着いたら、伯父はパジャマのスウェットを着ているし、伯母は伯父のスリッパを履いているのに気が付いた。
本当にコロナじゃなきゃ、こういうこともちゃんとしてあげられたのにな…。
そして、まだ会ってから1時間も経っていないけど、2回目の自己紹介をして、今日の予定を伝えた。
「〇〇(伯父の妹で私の母)の娘のちぃ。だよ!今日は、健康診断だよ!」って…。
伯母は無表情で、伯父はなんて言ったと思う?
「あらあら~。こんなところまで、わざわざ。」
めっちゃ笑ったよ!
絶対にわたしが自分の姪だと分かっていないし、これから何をするのか理解していない。
でも、それは仕方ない。
とりあえず、拒否しないからOKです!!