伯母の妹さんの旦那さんへの連絡を放置していたら、電話がきた。

 

「家庭裁判所に出す書類を修正したんで…説明に行こうとおもっているんだけど、明日は無理だろうから、明後日か明々後日はどうだ?」

 

 

真顔

 

 

90歳が1時間ちょっと運転してくるという。

 

都心ではないけど、私の住む地域は、元々道が狭いのに自転車が多くて、自動車は歩行者無視とか運転が荒い。

それに加えて、今年の初めに小さいショッピングセンターのような建物ができて、時間によっては周辺の道が渋滞していたり、隣にマンションを建設しているから、大型の車も増えた。

 

えーと… 

(面倒だけど)

じゃあ、私が行きます。

 

 

ということで、行ってきた。

 

 

先に、お世話になった地域支援センターの課長さんのところに寄ろうと、少し早めに出た。

 

行く途中でイヤホンを落としたので、電器屋で買って、いつも伯父伯母に食べ物を買ったスーパーの中をほぼ1年ぶりに通ると、懐かしいという気持ちより、何か買って行かなくちゃいけないような焦った気持ちと、もう買って行く必要はないんだ。という少し淋しい気持ちと安堵で泣きそうだった。

 

入居直前の頃はいつも「行って、どちかが死んでたらどうしよう。」と思っていたから…。

 

 

地域支援センターの窓口で、課長さんを呼び出してもらおうと思ったら、今年の6月に退職されたそうだ。

あー!すごく残念。

 

本当にお世話になって…愚痴を聞いてもらって、使える制度を教えてもらい、説得してくれたり、手をまわしてもらったお陰で、なんとかふたりとも生きて入居まで辿り着けた。

感謝してもしきれない。

一番、伯父と伯母が元気になった姿を見て欲しい人だった。

そして、一緒にお酒が飲みたかった。

 

支援センターの方々にお礼を言い、妹さんの家へ向かった。

 

 

伯父の家の前を通ると、植木鉢が入ったゴミ袋が5つくらいおいてあり、少し片づけた様子だったけど、とんでもない量の鉢植えやプランターに苦戦しているようだった。

庭の土だと思っていた場所は少し掘り起こされてて、中に植木鉢が埋まっているのが見える。

しかも、枯れたら木を抜いて次の植木鉢を埋めたらしく、植木鉢と土と枯れた植物が重なり合っている。

なんの宝探し?

 

伯母が大量に買い込んで、2階のルーフバルコニーも家と塀の間の通路にも、途方もない数の土の入った植木鉢やプランターがあって、土の処分も含めて業者に頼むしかないと思っていた。

 

妹さんご夫婦は、そこに手を付けていたらしい。

これ…始めてしまったら、例えとかじゃなく「一生の仕事」になっちゃいますよ。と思いつつ、妹さんのお家へ向かった。

 

つづく