前の記事からの続きです。

 

 

病院からタクシーに乗り…

 

自己満足で何の役にも立たないと知りながら、伯父に懇々と諭した。

 

真顔 「もう、いつこんなことが起きるかもしれないし、何かあった時、誰かが居る環境で生活しないと…。」

 

おじいちゃん 「うん。うん。そうだなぁ…」

 

ただの相槌なことは、わかっている。

でも、もしかしたら万が一覚えているかもしれないし、思い出すかもしれないから、言っておいた。

 

 

伯父の家に戻れたのは、6時半頃だった。霧雨が降っていて、もうすっかり暗い。

 

弁護士に施錠を頼んでいたが、ちゃんと玄関とリビングのテレビをつけていってくれた。

でも、家の中は通路確保のために、玄関までの けもの道の両側にあった大量の工芸品や小さいテーブルや書類やらいろんなモノがリビングに移動させられ、また、寝室は多くの工芸品が出されたままで足の踏み場もないはず…

 

なので、伯父をそのまま、伯母を預かってくれている妹さん夫婦のところに連れて行き、預けた鍵を受け取り、1時間ほど伯父も預かってもらうことになった。

私は急いで伯父の家に行き、伯父のパジャマとベストを持っていって着替えさせ、身につけていた紙おむつと入院着を回収した。

 

 

鍵を開けて、家に入ってみたら…

 

実際そうでしたー 笑い泣き うちの中、どこもかしこもぐちゃぐちゃ。

 

 

そして、1時間で寝室とリビングをなんとか片付けた。

片付けている途中、紙の山から伯父が、数年前に詐欺にあった時の契約書が、大量に出てきた。滝汗

すぐに写メを弁護士に送り、確認済みかメールした。

もしこの存在を知っていたらこんな書類は弁護士が回収していっているはずだから、ここにあるのは、おかしい。

 

伯父と伯母を迎えに行くと、妹さんが晩ごはんに親子丼を食べさせてくださっていた。

晩ごはんの支度はしなくていい!助かるー!笑い泣き

伯父の外した入れ歯は、リビングのテーブルの上にあったから、ほぼ玉子丼だったらしいけど…お礼を言って、なんだかんだ家に連れ帰ったら、もう8時を過ぎていた。

ふたりに手洗いうがいをしてもらい、伯母をパジャマに着替えさせようとすると、「まだ、着ないわよっ!」と怒られたので、目の前に「もう8時過ぎなので、そろそろ着ようかな?と思ったら、着てくださいね。」とパジャマを置いといた。着替えないかもしれないけど… まぁ、いつものことだろうし…。温かい服装だから、いいか…。(わたし、非常に疲れてる)

 

伯父には、入れ歯を外したまま寝るように言うと、もう入れ歯を入れないと、いてもたってもいられないような手の動きをしてたけど…

「また、さっきのような失神が起きる可能性がある。とお医者さんが言っていたので。今日は…というか、これから毎日、入れ歯を外して寝てください。寝ている時に、血圧が下がったりしたら、入れ歯が気道をふさいで、死にますよ!!」というと、手は止まった。

通常は、入れ歯をして寝ても問題がないのかもしれないが、伯父の入れ歯は小さくて外れやすく、今日も外れて喉の方に縦に落ちてしまったので取り出すのが大変だった。

 

でも、きっと私が帰ったら、入れ歯をするんだろうな。

 

もう、どれだけ説明しても、伯父は自分のしたいようにしかしない。

 

伯父は認知症になって別の人格になったというより、本人の元々の(いい加減で人を小馬鹿にして言うことは聞かない)性格が強くでている感じがする。

 

今年に入り、いろんなところに一緒に行く機会があったが、立ったり座ったり食べたり以外、指示されたことをまともにできた試しがない。

それは、できなくなった。というより、今まで人に言われたことをちゃんとしないで、相手が折れて、してくれるのを待つ感じ。

夫婦ふたりで閉じこもった生活で社会経験が足りなかったり、日常生活で当たり前のことをしてこなかったのが原因な気がする。

でも、そんなこと今更どうしようもないので、気づいた時に私がフォローする。

 

帰って、母にLINEで今日の報告をしたら「今までも、時々失神していたのかも。短時間だから、自分で目が覚めていたのかもしれない。」と言われ、ゾッとした。

 

確かに、関わり始めたころ、ズボンに失禁の痕跡があったなぁ…。