伯父の長寿健診が終わった頃には、外は真っ暗。

 

晩ごはんを買って帰ろうとしたが、伯父は何もいらない買わなくていい。真っすぐ帰ろう。という…

家に着くと、電気が付いていた。

伯父は慌てて伯母の名前を呼びながら家に入っていったが、誰も居ない。

妹さんの家に行くと、伯母がお茶しながら待っていた。

 

留守の時はお弁当屋さんが保冷ケースに入れて玄関前に置いて行ってくれると思ったのに、それが無い。

すると妹さんが家の中にお弁当が置いてあった。という…。本当だ、リビングのテーブルに置いてある。

鍵が開いていたせいで、安否確認サービスとして、家の中に入ったんだ…。

ドキドキしたろうな。人騒がせですいません。

でも留守なのを確認したから、そのまま帰ったんだろうけど「入りました」って電話くれないわけ!?

 

きっと伯父に、いくら言っても、今日の事は覚えてないだろうな。

昨日、伯母と病院へ行く途中に会ったご近所さんが届けてくれた月見だんご… 開けて半分食べてるのに、受け取ったことも食べたことも忘れて、冷蔵庫の中で見つけて「なんだこれ?」って言ってるもんなぁ。

 

それよりも、病院へ行く前に水につけていた大量の食器を洗いながら、晩ごはんを作ろうとすると、冷蔵庫の中はほぼ空っぽ。

いつもあんなに、たくさん食べ物が詰まっていたのに…。

食パンが3斤と卵が10個。賞味期限が5日過ぎたもの。賞味期限が今日のもの。賞味期限が2日後のもの。そして、いつも入っている食べかけのコンビニのナポリタン(が乾いてカピカピになったやつ)。

晩ごはんになりそうなものは何も無いので、さっき、届いたお弁当をあたためて食べよう。と言うと、頑なに拒否する。

いや、晩ごはんとして届けてもらってるんだけど…。

 

冷蔵庫の中が空っぽなので、最近いつ買い物に行ったか聞くと

 

おじいちゃん「いつも、近くのところに行ってるけど、ちょっと遠いところに行くのよ。奥さんと歩くために。」

 

伯母はもう歩け無いから、これはしばらく行ってないなぁ。

濁してるけど、もう買い物もできないのかなぁ…。

 

慌ててコンビニに走って、ポテトサラダと冷凍パスタと冷凍グラタンを2つづつ買ってきた。

食器の山を洗って、週末はヘルパーさんに冷凍グラタンやレトルトで晩御飯の支度をしてもらって、月曜日には買いものして行くから。とお願いして帰りました。

もう9時…。

 

2日に渡った長寿健診付き添いフェス終了です。

 

もう、伯父は、いろいろ出来なくなってしまったみたい。

私はそういう年齢だと思っているから何も言わないし気にしないけど、本人がそういう自分に対して不満を持ってしまって、ちょっとイライラしたり、しなくてもいい言い訳して取り繕う。

私も疲れるけど… きっと伯父も疲れるよね。

 

もう90歳だからね。

出来なくなってしまったこと、しなくていい生活してほしいです。

そして、諦めて人に頼って欲しいです。