熱中症で入院した伯母の様子を確認するため、伯母の妹さんの家に電話をした時のこと。

 

妹さんの旦那さんとお話をした。

もう90歳に近いから話のループはあるけれど、とても頭の回転が早く、いろいろな手続きなどすべて自分でやっている。

 

このタイミングで話をするのは、少し迷いがあるけど、なかなか旦那さんとお話しする機会がないので、田舎の妹たちが伯父を受け入れすることが難しくなってしまったことを伝えた。妹3人で面倒をみるつもりが、上の2人が体調を崩し、この先の見通しが立たなくなってしまいました。

 

そこで、先日わたしが見学したホームのことを少し話すと、

「東京の老人ホームなら大賛成だ!」という…

 

今年の初めの話し合いで、田舎へ行くのを猛反対したのは…もし伯父が先に亡くなってしまった場合、伯母が周りに知り合いもなく、ひとりぼっちになることを心配したから。と言われた。

「距離が距離だけに、そうなってもなかなか姉の顔を見に行くこともできない。それでは、可愛そうだ。」と言う。

 

伯母ひとりで知り合いもいない、片道2時間近くかかる特養に入れようとしているのに?真顔

 

そもそも、どこのホームに入れたとしても、妹夫婦が訪ねなければ、最初からひとりぼっちなのだし、ホームでの生活で今よりも知り合いができるだろう。

伯父が亡くなっても母たちがそのままお世話するし、それができない状況になれば、私が田舎に帰ることになるから、大丈夫なのだが…

 

 

うちの親もそうだけど…

お年寄りって、意外と自分本位な本音を吐露するくせに、人に言われてハッとなって、自分は悪い人間ではない。と思いたいのか、そんなこと言っていません。私は、最初からあなたと同じことを言っていました。って180°意見が変わることないですか?

 

その心理もなんとなくわかるので・・・

私の前で取り繕わなくてイイんですよ。

 

 

また最近、伯父の認知症が急激にすすんできたことも、妹さん夫婦と共通認識だった。

 

いつもは予定をカレンダーに記入するが、伯父の字で書き込みが無い。カレンダーの存在を忘れたのか、文字の読み書きができなくなってしまったのか…後者のような気がしてならない。

 

後日、妹さん夫婦と直接会って、今後について話しをすることになった。

 

そして、妹さん夫婦とこういうやり取りをしていて思うのが…

 

伯父の話では、伯母の妹夫婦とはもう何十年もほとんど行き来は無い。と言っていたが、それは本当なのだろうか?ということ。

 

私の母がちょくちょく上京してきた時は、必ず伯父を訪ねていたにも関わらず、伯母の妹さん夫婦を紹介してもらっていない。

 

去年11月の入院の時にふたりの様子がおかしくて、慌てて訪ねたのが、母と妹さんの50数年ぶり伯父伯母の結婚式以来の再会だった。

 

なんとなくだけど…私たち田舎の親戚と妹さん夫婦を、伯父は接触させないようにしている?

 

まぁ、察しはつくけども…

 

今まで、散々世話になっていたのではないだろうか?

工芸家で経済力もなく、家中ものを置いて足の踏み場もない状態にしても気にしない、だらしないのに偉そうな伯父は、ものすごく迷惑をかけてきたのではないだろうか?

 

あと、田舎にいる親戚を見下しているので、自分の世界に入ってきてほしくないという気持ちもあるだろう。

 

伯父に接するうちに、そういう価値観の人であることが分かってきた。自分は東京で上品で良い生活している。と思っている。

伯母の本家から頂いたステキな家を汚屋敷し、何年も洗濯していない黒ずんだボロボロの服を着ているのに…。 

 

そして、そんな兄姉が近居していることが、妹さん夫婦の迷惑になっていることも想像できない伯父は、認知症になる前になにかしら偏った部分があったのかもしれない。

一番上の伯母も同じ工芸家だけど、やっぱり孤独で周りを気にしない。

 

同じだよ。

 

これからも、苦労しそうだな…。