7月下旬。

伯父宅に行き、台所は惨憺たる状況。
ものすごい腐敗臭とコバエが、ぱっと見で7~8匹。

いくら「スープを作るな」と言っても、闇スープを作って常温に放置してる。

伯父に「これ飲んだら、おなか壊しますよっ!命を落としますよ!!」と、初めて本気で怒った。

「気温が上がってくると、2~3時間放置しただけでも腐敗するから、これを飲んではいけない。もう作ってはいけない。」と言っても、聞き流されてるのがわかる。
伯父は、言われたくないこと認めたくないことは、無かったことになってしまう。

伯父はある種の工芸家。
下界から離れ、己の制作に没頭する日々を何十年も送ってきた。
いちいち小うるさーいことを言われるのは、嫁以外は、私が初めてだし、そんなことに全く慣れていない。

しかも、今は認知症。

言っても無駄だけど、

一応言っておく!!!
これ、飲んだら

おなか壊すからっ!!!

本当にやめてくれ!
 

 

実は、今年初めの話し合いの場で、デイの責任者から言われた。

「伯母が臭いので送り迎えを別にしてほしい。と別の利用者さんにいわれました。」

すごくショックで。
やっとの思いで尿臭はほぼ撲滅したのだけど…

 

 

この髪にも服にもからみつく腐敗臭と戦いながら鍋を洗う。

 

そして、完全勝利しました!!笑い泣きチョキ




更に、意を決して2階に上がって、裏世界(寝室)のラスボス戦。

 


万年床と対決!!!

 
この布団…どれくらい引きっぱなしなんだろう…。


7月末だというのに、分厚い掛け布団まで掛けてるし。


湿気を吸った重たーい綿の掛け布団をやっと剥いだら、

茶色い山になった塊が出てきた。

 

失禁が染みて穴の開いたタオルケットとかシーツとか肌掛け布団だったもの。

 

そして毛布!!!ポーン

まともな布は毛布しかないので、毛布以外を、丸めてゴミ袋に詰めていった。



次に敷布団をめくったら・・・

 

そうだよ…



今年の初めに、こいつらと戦ったよ!!

 
大量のネズミの糞と

何かの食べカス!

 

懐かしいーーー!!!えーん

 

 

会いたくなかった…。


たった布団2枚分の面積の、布団にくっついた埃とネズミの糞を

掃除機で吸っていったら、あっという間に掃除機が吸わなくなる。

 

あー。

 

確かにそうだった!

1m×1mくらいかければ

 

掃除機いっぱいになるよねぇ~

思い出した ~えーん


ただ、今は真夏。

そして、エアコンの無い2階の和室。
窓を開けても、死ぬほど暑い!!!

網戸が破けてて、1か所しか開けられない!網戸がない窓を開けたら、草ボーボーの前庭から蚊が入ってくる。

もぉー!!! 

風が入ってこないよーーー!!!

めっちゃ不利な状況。

もちろんマスクが外せないから、汗だくで頭痛がしてきた。

 

やばい。

 

自粛生活で冷房の中に寝そべって、歩き方もすっかり忘れてたのに、滝のような汗を流しつつ、何とか布団2組の両面に掃除機をかけ、持って行った夏用敷きパットをセットし、枕に新しいバスタオルを被せた。

まぁ…この気温なら掛けるもの要らないけど、完全にグリーンからブラウンに変色した毛布が唯一掛けられるものだった。

うちに新しいタオルケットあったかな?後で送ろう。

とりあえず、寝られる状態になった。

 

 

完全勝利ですっ!!笑い泣きチョキ

 

 

 

この数か月で、どれだけレベル上げしたと思ってるのよ!ふふん!!ニヤリって油断したら、HPが1桁まで削られてギリギリ勝利した感じです。エリクサーとかたくさん持っていくんだった。

 

これで、大きいゴミを回収してもらい、伯父の工芸品を処分したら

この汚屋敷掃除が完結する!

(果てしない量の工芸品のことは一旦忘れて)

 

もうちょいだ!!

 

 

が、しかし!!!

伯父は、それが気に入らない。

もはやただの茶色い塊であるタオルケットを「これ、捨てるの?さよならなの?」と…

 

伯父が病気なのは分かってるんだけど、きれいに整った寝室になったことを喜ぶどころか、何度も尿が染みた穴が開いてる布を捨てられるのが不満で、隙あらば袋から出そうとするのを見て…
この病気の介護の大変さを、改めて痛感した。

ごめんね。

これ・・・もう穴が開いてるし、お洗濯してもきれいにならないから、新しいのを用意するね。と言ったが、もう伯父には聞こえない。

頭は「宝物を捨てられる」ということしかない。