次は、伯父伯母を交えて、今後の支援について
本人に確認しながら話し合う。
伯父と伯母が着席し、包括支援センターの課長さんが
:「姪っ子さんが来てくれるようになって
おうちの方は片付いてきているようですね。
今までは、奥様だけデイに行ってましたが、
これからは、旦那さんの生活もお手伝いさせてください。
何が必要か、みんなで話し合いましょう。」
というと、いつもの通り伯父は拒否する。
:「なにも不満はないのよ。」
:「でも、今、おふたりで暮らしていて、
奥様の身の回りのお世話が大変ですよね?」
:「いや、やろうと思えばできるのよ。何でも。」
:「今は、姪っ子さんが来てくださっているけど、
姪っ子さんも遠いし、お忙しいから、いつまでも
通ってこれないんですよ。」
:「え?そうなの?
なんでもやろうと思えば、自分でできますよ。」
「認知症」って病名…
本当にその通りだ。
認知ができなくなるんだ。
そして、支援を拒否してしまう。
:「そうですか。
ただ、ちょっと家の中に工芸品の作品が多すぎて、
生活スペースが圧迫されているでしょう?
今後のことも考えると、姪っ子さんに
協力してもらって、少し処分していきませんか?
通路が狭いと、つまづいてもいけませんし…」
:「そうね。作品は子供のようなものだけど、もう、
大切にしてくれるどなたかに差し上げてもいいと
思ってるの。」
:「作品が片付いたら、北海道の妹さんのところへ
行けそうですかね?」
:「うんうん。あとは妻の生活に不自由が無いならば、
わたしは、どこでもいいのよ。」
きっと、課長さんの話に合わせただけで、伯父の本心じゃない。
でも、上手に合意を引き出してくださったおかげで、
伯母が安心して生活できる支援に、話をすすめることができた。