土曜日で仕事が休みなので、

面会時間に病院へ向かう。


伯父の術後の経過も気になるし、

日曜日退院なら、支払いはいつ?

そろそろ洗濯もしなくちゃいけないし…

と思って病室を訪ねると、カーテンの向こうで、

伯父が誰かとしゃべってる。

後見人の弁護士さんだった。

丁度いいので、談話室で成年後見人になった経緯や、

役割など話を聞けました。
結局、支払いは伯父の預金から弁護士さんがしてくださるそうで、

伯父が持っていた5万円は、生活費の5万円だった。

請求書の送付先を、弁護士さんに変更する手続きをしている間、
担当の看護師さんから、入院中の様子を聞いた。

何度も「何かの音がする。この音はなーに?」
とナースステーションに来るらしい。

消灯過ぎても、深夜でも、未明でも…。
2、3時間しか寝てないんじゃないかとのこと。

 

幸い、伯父の経過もよく、予定通り翌日退院になった。

退院時にご挨拶すると、ナースステーションのみなさんは
ホッとしたような表情で、「早く認定を受けてくださいね!」と

念を押された。

きっと、ものすごくご迷惑をおかけしたに違いない。

そのままタクシーで伯父宅まで戻ると、

伯母は先に帰宅していた。
電気も付けず、真っ暗な居間の

ホコリの山の谷間に一人で…。

ダッシュで近くのコンビニでお昼を買ってきて、

冷蔵庫を開けると
物がギッシリ詰まっている。

いつのものかわからない、何かわからない食べかけや、

フタが無い乾燥したコンビニスパゲティや、

袋から半分はみ出て庫内に直置きのパン、
入院前(5日前)に母が買ったお弁当の残骸も…

片付けようとすると「火を通せば大丈夫!」と伯父は言い張る。

「私は、無駄が嫌いなの!」と…

食べておなかを壊すなら、すでにそれは食べ物ではない。
だったら捨てる状態になる前に、全部食べてください。
と言いたかったが…
とりあえず買ってきた新しいお弁当を食べるように言った。
まだ、そこまで言える関係ではない。
 

 

それにしても、尿臭すごい。

ホコリも、喘息にならないのがおかしい。

台所の食器はドロドロで、ゴキブリの糞が散らばってる。

 

はぁ。
これをなんとかしなくちゃいけないのか…

 

と、途方に暮れた。