私、考えました。
でもいくら考えても気持ちは決まってるんです。
口では『もうインストラクターになれなくていい!』と散々言っていても心の奥ではまた参加し直してトレーニングをやり遂げたいと思ってる。
何度もルームメイトと言い争いました。
それをすぐに決められないのは
また挫折するのが怖くてしかたないから。
私なりにこのお話しを簡潔にまとめてるつもりなんですが、
トレーニングを辞めてから10日間以上経ってるんです。
今まで生きてきて人並みに色々な事はありました。
中学で陸上部の時は、そこそこ運動神経が良かったからそれなりの成績を残す事ができた。でも、やっぱりそれなりだったから、大きな大会になればトップになれなくて悔しい思いもしたし人と競い合う事から逃げ出したい時もあった。
看護学校に通っている時も実習やレポートで睡眠不足が続いたり試験勉強が大変だったり。。
それらをやり遂げてきたのにどうして今は勇気がでないのか。
また同じように挫折したら、諦めてもう二度とインストラクターを目指さないような気がしたんです。
少し余談ですが、私が落ち込んでる時にルームメイトが漫画のスラムダンクを全巻貸してくれて読んだんです。子供の頃から大好きな漫画でした

(そんなの読む暇があったら勉強しなさいって感じですよね

すみません
)読んでると元気がでて少し背中を押してもらってる気がしました。
ルームメイトからトレーニングにまた参加するのか聞かれて私は、
『本当はやりたいよ。でももしまた駄目だったら私、"選手生命終わり"だよ。』(スラムダンク読んだ人ならこの台詞わかりますよね?)
『大丈夫だよ。kanakoは自分が思ってるよりずっと、ヨガも英語も上達が早いよ。でも今やめてしまったら、それが失われていくのも早いはずだよ。』
この会話、当時の私は決してふざけてません

真剣にこんな事言ってるんだから笑っちゃいますよね

ルームメイトは優しいから、こんな私の発言にも付き合ってくれます。
今思えばこの時の私は勇気がなくて、独りよがりで悲劇のヒロインだったなぁと思います。
家庭教師を頼んでしまったらもう逃げられない。
今の状況から逃げて日本帰る事は簡単だし楽だろうけど、その先には後悔しかないんだろうな。
ロサンゼルスへ来て大好きになったサンタモニカの海辺を眺めながら散歩をした

もうやるしかない。
Kさんに家庭教師お願いしよう

それから約2週間程、Kさんに特訓していただきました。
基礎の基礎から
そしてヨガで使う事が多い英単語や動詞、英語でのインストラクションをわかりやすく教えてもらいます。Kさんは教え方も褒めるのも上手なので自分が思っていたよりどんどん上達していくのを実感しました

Kさんは、私がロサンゼルスに行く前に日本でロサンゼルスやヨガの事を調べていた時に、ある人気のブログを見つけたんですが「ロサンゼルス生活ヨガ日記」というブログを書いている人がなんとKさんだったんです

私、何度もそのブログを読んでいたのでまさかこんな風に会えるなんてすごい偶然ですよね

そして一般のヨガクラスにどんどん参加して耳を英語に慣らしていきました。勉強したおかげと気持ちが前向きになっていたせいもあって前より英語が聞き取れる

以前だったら、腕をあげて、とか膝を曲げてなど簡単な動きしか聞き取れなかったけど今は、
◯◯の筋肉を内旋して、とか肩甲骨を寄せてなど細かい動きまで聞き取れるようになってる!
私、大丈夫かもしれない。
とうとうトレーニングの初日がきました。
前日の夜は緊張してよく眠れなかった。
『自己紹介とか本当に苦手でやだよ~』と嘆いていた私をみてルームメイトは
『こんな感じに言ったらいいんじゃない?』って紙に書いて用意してくれたんです。
嬉しくて泣けてくる。。

まだ不安だけど、周りの人がこんなにも協力してくれてるんだから行くしかない。
優しいルームメイトはティーチャーズトレーニングの場所まで送ってくれました。
『頑張って。初日をやり遂げたらなんとかなるよ。それでも駄目だったらその時また考えればいい。』
緊張しながら部屋に入り手続きをすませてキョロキョロしながら待機してたら、日本人ぽい女性がこっちをみてる。
『こんにちは。』日本語で話しかけられた!日本人だ!
彼女はベトナムから来ていたJさん。
私も挨拶や簡単に自己紹介をして英語が不十分な事を告げ、
言葉の面で頼ってしまう事があると思いますけどいいですか?と告げるとJさんは心良く受け入れてくれました。
こうやって自分から積極的に行動にうつしていけば周りも協力してくれるんだ

講師や生徒が全員揃いオリエンテーションがはじまります。
みんなで輪になり自己紹介がスタート。今回は生徒の人数が25人程なのですぐに順番がまわってきます。やっぱり緊張したけど、日本からアメリカに来て間もない事、英語が不十分な事を大きな声で言える事ができた。
私の自己紹介が終わると講師のクレアが笑顔で『あなた、ヨガマットもヨガウエアも眼鏡ケースもみんなピンクね
すごいcuteよ
』と言ってくれて場の雰囲気が和みました
なんだかいい感じ。
オリエンテーションやヨガレッスンが終わり午後は授業です。
授業中講師に質問され、早口で全部聞き取れないでいると、
つかさずJさんが助けてくれたので質問に答える事ができました。
Jさんの素早い協力に感謝です

やっと初日が終了。
朝から夕方まで長い1日でしたがこのまま頑張れる
と感じました。迎えに来てくれたルームメイトが
『どうだった?大丈夫だった?』
『うん。私!断固たる決意ができたよ!』