私がインストラクターになるまでを書いてきた道のりシリーズ、最近は続きを書こうか迷っていました。
道のりシリーズを書く事は私の自己満足に過ぎないと感じていたからです。
でも話しの続きが読みたいと、嬉しいことにリクエストを頂いたので書いちゃいます
長文失礼します。
yogaworksのティーチャーズトレーニングコースは通い方が2種類ありました。
1つは、3ヶ月間、土日の午後に5時間づつと平日の夜の2日間、3時間づつ授業を受けるコース。
もう1つは、1ヶ月間、平日の5日間の8:00~17:00までと、はじめの1週目の土日だけ午前中に授業を受けるコースがあり
私は3ヶ月コースに通いました。
初日が終わり、次の授業は土日。まずはその日の授業のテーマにそったヨガレッスンを2時間行った後に授業を受けます。
アニーやビリーがヨガレッスンをしてくれるのですが何しろ受講者の人数が多いですし、アニーとビリーのレッスンはとてもエキサイティング
アニーのインストラクションは
熱血で、もうダメ~キツイよ~と思った所で軽くジョークを言って皆を笑わせてくれます
日本で受けてきたヨガクラスよりきつかったですし、何より英語だったのでよく聴いてなくてはなりません。2時間のヨガレッスンが終わる頃にはクタクタになり最後のシャヴァーサナではよく寝てしまいました。
ハードでクタクタにはなるのですがヨガを受けててすっごく楽しいんですね。
新しい環境で受けてるのもありますし、皆が生き生きしてる
2時間のレッスンが終わると残りの時間は授業になります。
日本で受けたのと同じ要領で1つ1つのアーサナについてや呼吸法など。日本の養成コースで学んだおかげかポーズの名称やアライメントなどは頭にはいっていたのでそれを英語で覚えます。
ただ教わる内容の細かさやアーサナの種類は遥かに多いので
授業を聴きながらテキストブックと電子辞書をいったりきたり。レッスンもエキサイティングでしたが授業も盛り上がります。みんなジョークが好きだし
説明している時の熱の入り方が、さすがアメリカン!
ビリーは皆に質問しながら授業を進めていくのですが、生徒が質問に応えるとテンションがあがってよく『Exactly!!!』(そのとおりだ!!)と叫んでいたのをよく覚えています
授業の合間に少し休憩タイムがあるのですが、結構その時の私はビクビクしてました
何故なら話しかけられたらうまく会話ができるか不安だから!
挨拶程度で調子はどう?なんて聞かれたらgood!と笑って誤魔化せるけどいろいろ質問されたらおじけづいちゃいます。
でもほかの受講生の方たちはみんな明るくて優しいのでどんどん話しかけてくれます。
何処からきたの?何処に住んでるの?誰と住んでるの?何て呼んだらいい?など。
私の拙い英語で応えてみたらどうやら通じてるみたい。よかった。
心の中でガッツポーズ
最初の土日は切り抜けられた。
平日の夜は主にヨガ哲学や解剖学の授業です。
哲学の授業はアーサナの授業と違って理解するのが大変でした。アニーがひたすら哲学の本にそって説明するのですが、
日本語でも理解するのに時間がかかるのでいっぱいいっぱいでした。
はじめの1週間はアメリカの雰囲気に何とかついていってるという感じでした。
2週目の土曜日に入り先週と同様はじめの2時間はその日のテーマにそったヨガレッスンです。
そのあとの授業はアーサナについてですが、受講生通しでペアを組んで説明を受けたアーサナを確認し合うようになります。
人数が多いので各自でペアを組むのですが...うまくコミュニケーションがとれない。
相手の言ってる事は大体理解できるのに自分の伝えたい事がうまく話せない
英語が出てこない。どうしよう。ペアを組む状況は何度も来ます。その度に焦ってしまい
どんどん話せなくなってしまう。受講生の皆は優しいのでなんとか対応してくれるけど、少し困ってるのがよくわかります。
皆はそんなつもりがないのは自分で分かっていても1人取り残された気持ちになります。
ヨガの事、頭では理解していてもそれを言葉でうまく表現できない。
日本では味わった事がない位くやしい気持ちになりました。
次の日の日曜日も同様、うまくいきません。
講師のアニーは心配そうにみてる。『kanako大丈夫?』と聞かれても『大丈夫です。』とうつむき加減で応えることしかできない私。
今までは夢見心地な気分や場の雰囲気でやり過ごしてきましたが、はじめて不安を憶えました。私、ここにいていいんだろうか。
次の夜の授業の日。
ルームメイトに車で送ってもらったのですが、少し時間があったので授業の前にファーストフード店に寄りコーヒーを注文したのですがコーヒーが喉を通らない位
授業に行くのが苦痛でした。
もう、行きたくないと思っていた私に気付いたルームメイトは
『どうしたの?元気ないじゃん。』
『私もう行きたくない。私には無理だよ。』
アメリカへ来てはじめて泣いた夜でした。
その日の夜はルームメイトが説得してくれたので授業に参加しました。
次の授業は体調を崩してしまいとうとう休んでしまった。
次に授業へ行った時、アニーに
『昨日は休んでしまってごめんなさい。体調を崩してしまったの。』
『大丈夫?じゃぁ今日のヨガレッスンは見学してた方がいいわよ。無理しないでね。』
言われた通りその日のレッスンは見学。
皆のヨガをみているとすっごく元気で楽しそう。汗がキラキラしてる。
でも私にはもうできない、ついていけない。
なんで英語もろくにできないのにアメリカにきちゃったんだろう。もう日本に帰りたい。
その日から授業には行かなくなりました。
ルームメイトは激怒。必死で残るように説得してくれる。
でも私は『日本に帰る、もうヨガはしたくない。インストラクターになれなくていい!』の一点張り。
ルームメイトは『じゃぁせっかくアメリカに来たんだからティーチャーズトレーニングの事は一度忘れて期限までロサンゼルスを楽しみなよ。』と。
ルームメイトはヨガをした事がなく、クラスを受けてみたい!と言うので一緒にヨガクラスを参加しました。
たまたまだったのですが、なんとビリーのクラス。
その日のビリーのクラスは初心者でも気軽に受けられるレベルのクラスでした。
受けてみるとやっぱりビリーのクラスは楽しい。どうしてこんなに楽しくてエキサイティングなインストラクションができるのだろう。
クラスの後、ルームメイトを見るとすっごい笑顔。大袈裟じゃなくて輝いてみえた
『すごく楽しかった!ヨガってこんなに楽しくて気持ちいいんだ!』トレーニング続けなよ、と言いたそうなルームメイト。
でも私に気を遣ってそれは言えずにいるのがわかる。
後日、ルームメイトが私に内緒で1カ月後に開催される1ヶ月集中のトレーニングに乗り換える事はできないか、yogaworksのティーチャーズトレーニングの事務所に問い合わせてくれていました。
乗り換える事は可能、それにティーチャーズトレーニングを卒業した日本人女性を家庭教師として紹介してくれました。
その女性と会ってみたら
その人は私がはじめてアニーのクラスを受けた時に会った日本人女性の方、Kさんだったんです。
今の私の状況や気持ちをお話しするとKさんは『ダメもとでもう一度チャレンジしてみたら。英語がわからなくても、なんとかなるものだよ。私だって英語で授業受けるの大変だったんだよ。』
いや、なんとかならなかったから挫折したんだけど。。
なんとかなるのかなぁ。
『kanakoちゃんがその気なら私はいつでも家庭教師するから考えてみてね。』
わかりました、考えてみます。