──薄桜鬼──
~ストーリー~
幕末、文久三年から物語は始まる。主人公・雪村千鶴は江戸育ちの蘭学医の娘。父・
綱道は京で仕事をしており離れて生活をしていた。ある日、父との連絡が取れなくなり心
配になった千鶴は、男装をして京の町を訪れる。そこで千鶴はある衝撃的な場面に遭遇
し、新選組と出会い、父の行方を共に捜すこととなる。新選組隊士達の間で起こる出来
事、自身の出生、交わる新撰組の隠された秘密。幕末を駆け抜ける男達の生きるための
闘いが繰り広げられる。
~登場人物~
雪村千鶴(ゆきむら ちづる)
声-桑島法子(テレビアニメ・OVA・アニメ版ドラマCD・黎明録)
主人公(名前のみ変更可能)。身長155㎝。蘭学医の父・雪村綱道を捜すために京都を訪れ、新選組隊士達と出会う。男装姿で生活しているものの、女だとすぐ見抜かれる。素直で頑張り屋な性格だが、芯が通っていて驚く程頑固になる一面もある。
斎藤曰く、剣筋に曇りが無いが、それが仇となり次にどこを狙うかすぐに悟られてしまう。藤堂は「勇んで出て行き、そのまま帰ってこない隊士」レベルと彼女の腕を評した。
実は幼少の頃、人間に一族を滅ぼされた東国の純血の鬼でもある。その際に両親は殺されており、鋼道は雪村家の分家筋である。南雲薫と対である家宝の小太刀をいつも肌身離さず持ち歩く。数少ない女鬼である事から、子孫を残すために風間達に狙われている。
土方歳三(ひじかた としぞう)
声 - 三木眞一郎
新選組副長。『幕末無双録』では主人公。身長172㎝。鬼の副長と呼ばれ、自身の全ては新選組と近藤のためと考えて行動している。
自分にも他人にも厳しいが、風間の手段を選ばないやり方に激怒するなど、根は優しい人物。原田や斎藤など一部の人物は細かい所まで目の届く事も苦労人である事もちゃんと理解している。
新選組に入隊する前は、薬売りを営んでいた。酒には弱く、一合ですぐに酔うが、本人は「呑めないのではなく呑まないだけ」と言い張っている。好物は沢庵。
アニメ版では風間と最後の決着をつけ、風間を倒したがその後の生死は不明。
沖田総司(おきた そうじ)
声 -森久保祥太郎
新選組一番組組長。天才的な剣士。身長176㎝。冗談か本気か分からない口調で普段は飄々としており、主人公に対してはやや意地悪な面も見せる。労咳を患っており、時折発作を起こす。
近藤を心から尊敬しており、自分や他の隊士の悪口は許しても近藤の悪口だけは幼子でも絶対に許さない一途な性格。
斎藤と並ぶ際に必ず右側に立つのは、相手の利き手と逆側に立つことで互いに抜き打ちを牽制し合い、同時に、自分達を囲む敵に双方が素早く対処するためである。好物は金平糖。嫌いな食べ物はネギ。
当初は主人公に「邪魔になったら殺す」と言っていたが内心では主人公を守ろうと思っている。主人公を風間たちから守るために、薫の罠にはまって変若水を飲み羅刹となった。アニメでの最期は近藤の無念を晴らすべく戦死した(死体は残らなかった為、羅刹の力を使い果たし灰になったと思われる)。
沖田ルートでは土方ルート同様、薫の差し向けた罠により主人公を助けるために変若水を飲み、人であることを放棄してしまう。土方には複雑な心情を抱いており、近藤が銃撃されたときには「土方の作戦に問題があり、近藤を重んじなかったからいけない」と土方を責めたこともある。
斎藤一(さいとう はじめ)
声 -鳥海浩輔
新選組三番組組長。最年少幹部。身長168㎝。居合の達人(本作では左利き)。土方曰く「刀を抜くと総司と同じくらい強い」。寡黙な一匹狼で、冷静な判断力と行動力を持ち合わせている。そのため、部下が天霧に立ち向かった際その部下を止めている。が人見知り。沖田と同じ理由により、彼と並ぶ際は必ず左側に立つ。石田散薬を好む。高野豆腐が好物。
アニメ終盤では敵に立ち向かって生死不明となってしまう。
斎藤ルートでは圧倒的な強さを誇る風間と数回目の戦いのとき、勝ち目がないと分かった斎藤は、今自分が死ねば主人公が連れさらわれてしまうという状況で、人間として死ぬことよりも羅刹として生きることを選び変若水を口にした。終盤では生き残ることよりも武士として死ぬことを選んだ。
藤堂平助(とうどう へいすけ)
声 -吉野裕行
新選組八番組組長。斎藤とは同い年で最年少幹部。身長160㎝。戦いでも先陣を切り、何事にも真っ先に飛びつくやんちゃ気質だが、自分に出来る事を模索し続けている。祭り好きな性格のため、敵との戦闘を遊び半分で楽しむことも多い。
主人公とは年齢が近く、仲が良い。風間に何かと突っかかる事が多いが、風間自体は煙たがっている模様。好物は寿司。
池田屋で天霧と戦うが敗北する。油小路で天霧と再戦するがまたも敗れ、重傷を負ってしまう。生きるために変若水を飲んで羅刹となって新撰組に復帰するが、最期は羅刹の力を使い果たし、主人公と土方に看取られながら満足そうに、山南とともに灰になった。
藤堂藩のご落胤であるが、いわゆるやんごとなき子供故、存在をなかったことにされているため、藩からは毎月金が送られている様子。そのことで悩んでいる描写もみられる。
原田左之助(はらだ さのすけ)
声 -遊佐浩二
新選組十番組組長。剣よりも槍の名手。身長180㎝。大雑把で少々喧嘩っ早いところもあるが、人情に厚く義理堅く察しの良い一面も見せている。攻略キャラクターでは唯一、羅刹にならない。
昔居た藩の人間と口げんかをし、腹を詰めたことがある。永倉・藤堂とはよく一緒に行動しており、仲が良い。お酒を好みよく島原に出かけている。若干スケベなところもあり、男装していた主人公を女と確かめるために服を脱がすことも考えていたが、近藤に止められた。アニメ終盤で宿敵である不知火と協力して綱道の部下たちと戦うが、傷が元で息絶えた。
黎明録では、龍之介の兄の様な一面もある。
風間千景(かざま ちかげ)
声 -津田健次郎
何かと新選組や主人公に関わる剣士。西の鬼の頭首で、薩摩藩に属している。普段は金髪赤眼のショートヘアだが鬼本来の姿を見せるときは白髪金眼に変わる。剣の腕前は沖田を打ち負かすほど。攻略可能キャラクターでは唯一、新選組に所属していない。(元々隠しキャラという存在であったため)
気分屋で自信家だが義理堅く、これは「鬼は一度交わした約束は守る」という鬼の信条による。武士の誇りも知らない新撰組隊士を躊躇なく殺害するなど、残忍な一面もある。藤堂とは絶対に馬が合わないと思っている。鬼の子孫を残すため純血かつ女鬼の主人公を何度も狙うが、あくまでも「新選組の目の前で攫う」とのことで、1人になってしまった場合は何かする訳ではないらしい。
アニメでは土方と闘い、決着の末敗れ死亡した。また、土方に薄桜鬼の名前を付けている。