こんにちは。
らんです。
らんです。
長男の合格報告に
心のこもったお祝いコメント
ありがとうございます。
これからも
温かく見守ってもらえると嬉しいです

今日は
少しずつ思い出してきた
親子面接のお話を聞いてください。
1月最後の週末。
よく晴れた暖かい日でした。
学校に到着して
ドキドキしながら校舎内に入ると
最初に控え室に通されました。
控え室には
もう一組の親子と
校長推薦入試で集団面接を受ける生徒達。
しばらくして
先にいた親子が呼ばれ
集団面接が呼ばれ。
控え室には私たちだけ。
長男は
「俺が固まったら誰か助けてね。」
と言っていて
それに対してだんなは
「不登校の子を受け入れる入試制度だから
話すのが苦手だろうというのは
先生達もわかってるから大丈夫だって。
もし固まったら
お父さんかお母さんがフォローする。」
と返していました。
しばらく待っていて
面接予定時間が過ぎたけどお呼びがない。
15分が過ぎた辺りで
「時間になったら呼びに来るんだよね?
自分達で時間になったら入ってなんて
言ってなかったよね?」
と不安になってきて。
だんなが案内役の先生に聞いてきたら
「前の組の時間がおしている。」
とのこと。
それならよかった。
でも待ち時間が長いのは
小心者の家族には耐えられない。
早く来て~

しばらくして
「お待たせしました。」
と呼ばれました。
キター(゚∀゚)
長男を先頭に私、だんなの順で部屋の前へ。
コンコン
「はい、どうぞ。」
「失礼します。」
背筋を正してお辞儀して入室する長男。
中学校での面接練習の成果なのか
その姿があまりにきっちりしてて
次に入る私がビビる

部屋には2人の先生がいました。
机に鞄を置いて
椅子の左側に立ち3人揃ったところで
「お願いします。」
と一礼。
「どうぞお掛けください。」
と言われたら
「失礼します。」
と腰かける。
この辺は全て長男の仕草に倣いました。
面接官のお1人は校長先生。
始めに校長先生の方からお話がありました。
この入試は
不登校の生徒を救済する制度であること。
とは言え全日制高校なので
授業に出られない状態なら
違う進路を考える必要があること。
学力試験で基準に達していなければ
不合格になることもありえること。
そう伝えられました。
そしていよいよ質問が始まりました。
ここから先は
緊張していたためか歳のせいなのか
記憶がおぼろげです(笑)
「どうして
この学校を受験したいと思ったの?」
この最初の質問は
面接練習で予習済みらしく
一言一句ピシッと答えた長男。
なんて答えたかは覚えてましぇん(/-\*)
軍人さんですか⁉と突っ込みたくなるほど
あまりにもピシッシャキッとしてて
横で聞いてて吹き出しそうになる。
校長先生も
「しっかり話せるね。練習してきた?」
と苦笑い(;^∀^)
「学校に通えなくなった理由はあるかな?
2年生のときは特に欠席が多いけど
なにか説明できる? 」
と聞かれて
「1年生のときに、この場にふさわしい言葉ではないかもしれないですけど、クラスの子に『キモい』と言われました。」
「小学校の頃もふざけて言う子はいたんですけど、顔の表情からふざけてるだけなんだなってわかったから気にしませんでした。でもその子の場合は、本心から言ってるんだなと感じて、学校に行くのが怖くなりました。」
「2年生になって、自分の中でなんとか克服しようと思って、できるだけそういう子とは関わらないようにしてたんですけど、段々自分に自信がなくなってきて、人の目が気になるようになってきて、放課後登校もできなくなりました。」
「でも3年生になってからは、また放課後登校を続けられるようになりました。」
思えば
長男の口から
この気持ちを聞くのは初めてで。
これまでの見学会で同じことを聞かれても
「言いたくないです。」
と頑なに拒んできた。
今回の面接では避けて通れない質問だから
どうするのだろうと思っていたら
そのとき感じていた自分の気持ちを
隠さず正直に話していました。
「ご両親から
なにか付け加えることありますか?」
と聞かれて、だんなは
「中学校入ってちょうど環境が変わるタイミングで、私は単身赴任をしてまして、妻の方も足の手術をすることが急に決まって1ヶ月近く入院することになって、精神的な負担になることが重なってしまったので、余計に不安定になったんだと思います。」
と言いました。
校長先生は
「なにかよろしいですか?」
と私に対しても質問しました。
「学校には行けてないんですが、1年生の頃と比べたら成長している部分はあります。1年生のときは精神的に不安定になっていて、自分の感情をコントロールできないことが多かったのですが、今は感情が乱れても、しばらく1人になれば平常心に戻ることができてます。不登校だからと言って成長できないなんてことはなくて、周りと違う形であってもこの子なりに成長してきています。」
と答えました。
質問と合ってない気はしたけど
ド緊張の私にはこれが精一杯。
校長先生は長男に
「しっかり答えてくれたね。自己推薦書にも『社長になりたい。』とはっきり書いてあったし、『不登校』という言葉もストレートに書いてあったから、そういうのがなにかこちらの心にぐっと来るものがあります。」
とおっしゃいました。
「ただ、そういったところで、他の生徒とのバランスを取るのが難しくなることがあるかもしれないと感じるんだけど、これからそうなってしまったとき、どうしていこうと思う?」
長男はしばらく無言で
「…少し考えてもいいですか?」
と言って少し考えてから
「…親友と呼べるような友達がいれば大丈夫だと思います。そういう友達を作りたいです。」
と答えました。
他には
「中学ではあまり登校できてなかったけど
高校では通えそうかな?
意気込みみたいなものがあったら
聞かせてほしい。」
と聞かれて
「一言でバッ!と言った方がいいですか?
それとも詳しく言った方がいいですか?」
と聞き返す長男。
どこまでも真面目(笑)
もう1人の先生からは
規則正しい生活が送れているかどうか
カウンセリングや病院に通っているか
といったことを聞かれました。
私は緊張で固まってたので
だんなが代わりに答えてくれました。
1年生の時から昼夜逆転は1度もなく
登校時間には着替えを済ませていること。
買い物に行ったり塾に行ったりは
普通にできていて
中学校に通うことだけが難しい状況なので
環境が変われば登校できるのではないか。
そういったことを
すごくうまいタイミングで
いい感じの雰囲気で話してくれました。
うちのだんな、やるやん

もう私はただただうなずくだけ。
…あ、
「カウンセリングに月2回通ってます。」
とだけは答えられました(笑)
その先生は
ひととおりこちらの話を聞いた後で
「親御さんが愛情をもって育ててらっしゃるということが伝わります。試験の点数が取れているといいですね。」
とおっしゃってくれました。
そんなこんなでおおよそ30分。
最後は3人で椅子の横に立ち
「ありがとうございました。」
と一礼して退出。
後になって
こう答えれば良かった
あのことも伝えておけば良かった
と思ったけど
必要なことはだんなが伝えてくれたから
まぁいいや。
なによりも
長男の真面目なところ
1つ1つ誠実に向き合うところ
融通のきかなそうなところ。
長男のいい面も困った面も
しっかり見てもらえたと思うので
悔いはないなと思いました。
これで不合格なら
高校の校風と合ってないということ。
それなら
もっと長男に合った高校を探せばいい。
それと同時に
私の感覚だけのことなんだけど
この学校に通えたらいいな、
とも思いました。
私立なので
校舎が綺麗で
掃除が行き届いた清潔感があり。
なにより
どの先生方も私をほわほわさせてくれた。
最初に説明会で対応してくれた先生は
こちらの事情を考慮してお話してくれた。
面接では
校長先生が
長男のいいところを見てくれていた。
この学校なら
長男を安心してお任せできそう。
そう感じました。
なので
合格通知をもらえたときは
本当に嬉しかったです。
長男のありのままを見た上で
この学校での
長男の未来を信じてくれたのかな?
そう思ったから。
自分の未来を信じてくれること。
これは子どもにとって大きな力になる。
長男は
中学時代の3年間
どんなにくじけていても
勉強だけは諦めず続けてました。
それは
どんな状況であっても
自分の未来を諦めてなかったから。
そう思います。
長男のその強い気持ちが
自分の道を切り開きました。
これから先も
自分の未来を信じて
この学校で
たくさんの経験を重ねていってほしいです。
ブログをたずねてくださった皆さま
ありがとうございます。
それではまた
