こんにちは。

らんです。



先程、近所のスーパーに行ってきました。

あまり混んでない時間帯で、お客さんの姿もまばら。

私のところに、2歳位の女の子がご機嫌な様子で近づいて来たんです。

目が合ったので微笑んでみたら、その子もにっこり笑ってくれて。

安らぎのひとときでした。

でも、後ろの方から怒ったようなお母さんの声が。

「今度どこか行ったらカート乗せるからね!」

「はぁい」

って返事して、お母さんのところに戻ったのだけれど。

しばらくして、またあの子が一人で楽しそうに歩いていて。

「いい加減にしろ!」

って、お母さんの怒鳴り声。

次に会ったときは、カートに乗せられて泣いている女の子。

カートに乗るのを嫌がってのけ反る女の子。

「ちゃんと乗ってなさい!」

バシッ!

さらに泣く女の子。

一瞬、お母さんと目が合いました。

すぐに視線をそらして、立ち去ることしかできませんでした。


昔の自分と重なってしまったんです。


うちの長女はとにかくじっとしていない子で、あちこちでトラブルを起こすので、その度に、相手の子とお母さんとに謝罪を繰り返し。

下の子は私にべったりで、片時も離れない。

旦那は優しいお父さんですが、仕事が忙しく、毎日帰りが遅いので、なかなか相談することができず。

実家は遠いので、頼ることができない。

家族そろってインフルエンザにかかったこともありました。

上の子を抱っこ、下の子をおんぶして、フラフラになりながら病院に行き、朦朧とした意識の中、アパートの階段を一段ずつ踏みしめて帰りました。

早寝早起きは当たり前。

テレビは1日30分。

毎日公園や児童館に連れて行く。

離乳食は手作り。

子供たちを順番にお風呂に入れて、自分は裸のまま、化粧水をつける間もなく、子供達に服を着せて。

夜は読み聞かせ。絵本2冊。

それに加えて、掃除、洗濯、買い物、ごはんの支度。

完璧なお母さんになりたくて頑張りすぎてました。

今考えると、もはや超人技です。

でも私は超人ではありません。

どんどんストレスが溜まっていき、子どもにあたるようになってしまったんです。

「どうしてできないの!」

「なんでお母さんを困らせることばっかりするの!」

とうとう、子どもに手を上げそうになり、寝室に逃げ込みました。

「お母さん、ごめんなさい!」

追いかけてきた子どもが、ドアをドンドン叩く音。

これ以上子どもを傷つけたくないのに、もう逃げ込むところがない。

私のなかでなにかがはじけました。

「もういい加減にして!」

ついに子どもを叩いてしまったんです。

誰かに止めてほしかった。

でも、止めてくれる人はいませんでした。

さらに泣く子ども。

私も布団を被って、声を殺して泣きました。

しばらくして寝室から出ると、泣き疲れた子どもがソファーの上で寝ていました。

「ごめんね、ごめんね。」

子どもの寝顔に何度も謝りました。

こんなに愛しいのに、なんで怒ってしまうんだろう。

こんなに大好きなのに、なんで叩いてしまったんだろう。

涙がぽろぽろ溢れて止まりませんでした。


今なら分かるんです。

誰も完璧なお母さんなんて求めてなかった。

私が勝手に完璧なお母さんであろうとしただけ。

でも、あのときはそうするしかなかった。





子育て真っ最中のお母さん

あなたは本当によくやっています。

我が子を好きになれないとき、誰にでもあります。

そんなとき、あなたは疲れてるんです。

決して愛情がないなんてことはありません。

自分では気づいてないかもしれないけど、子どものことが大好きで、頑張りすぎちゃってるんです。

そして、自分の子育てが間違っていないか、不安なだけなんです。

ここで少しだけ、休んじゃいましょう。

周りに頼れるなら、頼ってください。

頼れないなら、今やっていること、手を抜いちゃっていいんです。

テレビなんていくらでも観せていいです。

無理してお友だちと遊ばせなくていいです。

離乳食なんて、どこにでも売ってます。

読み聞かせなんて毎日やらなくていいです。

旦那のごはんなんて、お惣菜でもいいんです。

お母さんの疲れが消えるまで、徹底的に自分を甘やかせてください。

疲れがとれたら、必ず笑顔になれます。

お子さんといっぱい遊んでください。

お子さんにとっては、お母さんの笑顔が一番です。



周りに子育て中のお母さんがいる方。

どうか、お母さんを一人にしないでください。

お父さん、ほんの少しでもいいので、奥さんの話を聞いてあげてください。

お父さんの方から、声をかけてあげてください。

おじいちゃんおばあちゃん、お孫さんにたくさんの愛情をそそいであげてください。

お母さんはもう精一杯やっています。

どうか、力を貸してあげてください。

お母さんを笑顔にしてあげてください。

お子さんのために。




私は、子どもにきつくあたるお母さんを見ると、いたたまれない気持ちになります。

胸が締め付けられて、涙が溢れそうになります。

これは、私が、あのときの私をまだ許していないから。

勝手に完璧なお母さんであろうとして、子どもを傷つけてしまった私を許せていないからです。

子ども達は成長して、あの頃ほど手がかからなくなりました。

それでも、どんなに成長しても、子どもにとってはお母さんの笑顔が一番だと思うので。

今、私が笑うために、あの頃の私を許してあげたい。

このメッセージは、あの頃の私に向けた、今の私からのメッセージです。