肩コリの治し方 | 頂点を目指した整体師の結論

頂点を目指した整体師の結論

恵比寿から延岡へ移住した自由人

目次
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間違いだらけの肩こり対策
ほぼ例外のない肩こりの原因とは
・肩こりの治し方
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姿勢矯正&パーソナルトレーニング
RAOSU整体 RAOSUです。

間違いだらけの肩こり対策
今回は、本当に多くの肩が悩んでいる「肩こり」についてご説明させていただきたいと思います。

当院にこられる9割以上の方は、首や肩に何かしらの症状を抱えています。

「定期的にマッサージに行って揉みほぐしてもらったり、接骨院に行って電気をかけてもらっても、翌日にはまた肩がこってしまうから、もう治らないものと思って諦めている。」
なんていう話をよく耳にします。

肩がこってしまう原因としてよく言われていることは、

・パソコンやスマホなどからくる眼精疲労
・運動不足
・血行不良
・猫背
・ビタミンなどの栄養不足
・睡眠不足
・イライラなどのストレス

などでしょうか。
こうして見てみると、現代人にとって肩がこらないように生活することは、とても難しいことのように思います。

正直な話、私も肩がこらないで仕事をしたり、生活することはできません。

姿勢を悪くして長時間、車の運転をしたり、本を読んだり、こうしてパソコンに向かって作業をしていていると、だんだん首から肩がつまってきて精神的にもイライラした感じが起こります。

さあ、ここからが大事なところです!
是非一緒に考えてみてください。

この肩コリによって、疲労感やイライラ感が起こってしまったら、あなたは肩こりの対策としてどんな行動をしますか?

① 長時間、動かなすぎだったのを反省して、小まめに休憩を取るのを忘れないように、机の上にタイマーを用意した。

② いざという時、いつでも手軽にできそうな肩こりグッズをネットで注文した。

③ 毎晩、湯船に浸かることを決め、入浴剤を買いに行った。

④ 肩コリに効きそうな栄養ドリンクを大人買いした。

⑤ ブルーライト対応のメガネを使ってみることにした。

⑥ 帰りぐらいは歩いて帰ることにした。

⑦ 一発で治せると評判の整体院を予約した。

⑧ ベッドや枕を変えてみた。

今の仕事を辞めるなど、誰でも選べないものは無しです。


さて、いかがでしょうか。
だいたい思いつくことはここに書いてみましたが、あなたの行動に当てはまる選択がありましたでしょうか。

しかし、残念ながらこの行動はどれも根本的な解決にはつながらず、続けて行っても「肩コリ解消」という状態にはたどり着くことはできないのです。

それどころか、「いろいろ試してみたけど、やっぱり何をしても治らない」と更に強い固定観念が刷り込まれてしまい、死ぬまで肩こりは治らないと諦めてしまうかもしれません。

慢性的に症状がある方にしてみれば、肩こりが無かった頃の感覚を思い出すことすら難しいことだと思います。

実際に、以前の私もそんな話あるかよと思っていましたし、こういう話を肩こりが当たり前にある人に話すと、信じてもらえないことがほとんどです。

でも、きちんと実行さえすれば頭で理解するよりも先に身体が反応を示し、納得させられてしまうのです。


ほぼ例外のない肩こりの原因とは
それでは肩こりがなぜ起こるのか、その原因についてご説明いたします。

まず、肩こりのメカニズムを一言で現すとすれば、「血行不良」です。

長時間の運転、パソコン、読書、スマホなど、背中を丸めた悪い姿勢をとり続けた結果、頭や腕を支える筋肉中に疲労物質が蓄積してしまい、血行不良が起こり、症状として現れるというのが最も大きな理由です。

よく「身体は骨が支えている」と勘違いをしてしまうのですが、そうではありません。
骨や骨格は筋肉の状態によってあちこち動きますし、変形もしてしまいます。

つまり、身体は骨ではなく筋肉によって支え合い保たれているということです。

長時間の同じ姿勢でも、横になって寝ているときには筋肉が身体を支える作業をしなくて済むため、起きているときほど長時間同じ姿勢をとっていても辛くならないのはそのためです。


さて、成人男性の頭の重さは体重の 1 / 10、腕の重さは 1 / 16 (片腕)と言われています。
つまり、体重60kgある方なら、頭6kg、両腕⒎5kg あるわけですから、頭と腕だけで合計1⒊5kgもの組織が身体の一番てっぺんにくっついているわけです。

想像してみてくだい。
目の前に13~15kgもある米俵のようなものがあったとします。
その米俵をしばらく持っていてと頼まれたとしたら、あなたはその荷物をできるだけ身体に近づけて地面に対して垂直に持っつのではないでしょうか?

それは肘を伸ばしてまっすぐ下に下げて持つか、肩や頭の上に乗せてできるだけ垂直に持っていた方が楽だということを体感的に分かっているからですね。

しかし、もしその荷物が冷たいとか熱いなど、何かの理由でできるだけ身体から離して、持っていなければいけなかったとしたらどうでしょう。

その荷物を持つために腕だけじゃなく、全身の筋肉を使って身体から離し、荷物と身体を支えなければいけなくなります。

猫背

この図の左の姿勢は身体の真上に頭があり、頭を支えることにはほとんど力を使っていません。

それに対し右の姿勢は身体の前面に頭が傾いてしまい、首や肩には頭と腕を支えるための負荷が常にかかっています。

先ほど荷物の話で例えた、荷物を垂直に持てていない状態です。


もし、右の姿勢のように普段から姿勢が悪く、日常的に頭や腕の重さを分散できていなかったとしたらどうでしょうか。

姿勢が悪いということは、つまりPCや読書やスマホを触って特に疲れることをしていなくても、寝ているとき以外、常に荷物を担ぎ上げている状態にあるということなのです。

これは非常に辛いことです。

いくらゲームやマンガが好きな子供たちですら、寝る時間以外、常にそれをやり続けろと命令しても、おそらくたった数日で音を揚げてしまうことでしょう。

精神的に健全であれば、長時間じっとしていることに耐えられなくなり、外に飛び出して野球やサッカーなどをして身体を使った遊びがしたくなるはずです。

しかし、仕事となるとそういうわけにもいきません。
やりたくなくて、何も楽しくない作業もこなしていかなければいけませんし、肩こりがつらいからといって、仕事を辞めるわけにもいきません。

好きとか嫌いといった感情を無視して、常に悪い姿勢のまま生活の大半の時間を過ごすわけですから、肩こりを避けて通ることができないということです。

つまり、根本的に肩こりを解消するするためには、姿勢の改善が最も重要で、また、それ以外に改善する方法はないということは、お分かりいただけたでしょうか。

多少、普段より多く歩いても、栄養ドリンクを飲んでも、マッサージなどでコリをほぐしても、姿勢が変わらなければ13~15kgもある荷物を誰も代わりに持ってくれたりはしないのです。


肩こりの治し方

最近では書店やコンビニでも、肩甲骨や骨盤について書かれている本をたくさん目にするようになりました。

書かれている内容はどれも似たり寄ったりで、立ち並ぶ本の前で、どれを信じて実践すればいいのか迷う方もきっと多いと思います。

いつも私が皆さんにお伝えしていることは、「何を目的にしてそれを行うか」ということを絞り込んで判断してくださいと言っています。

目的がダイエットなのか、引き締めなのか、ストレス発散なのか、運動不足解消なのかということです。

思いつきでいきなりウォーキングとか初めても、必ず目的が達成されるとは限りません。

自分の目的にマッチした方法を実践しなければ、せっかくの努力も水の泡ということになりかねません。

今回、私は肩こりをテーマにこの記事を書いていますが、根本的な解決方法は姿勢の改善しかないとご説明致しました。

そうはいっても、姿勢の歪み方は人それぞれですし、これさえやれば誰でも簡単に姿勢が良くなります!などというインチキな方法もありません。

ですから、ここでは肩の構造を理解して、ご参考にしていただければと思います。

上の図にもありますように、姿勢の悪い人や肩こりがある人に共通する歪みとして、ラウンドショルダーという肩が身体の前側に巻き込んでしまう状態がございます。

これが起こると、背中側では肩甲骨が左右に広がり、逆に身体の前側では鎖骨が圧迫を受けてしまいます。

これは、骨格が歪んでしまったから筋肉が凝ったのではなく、筋肉が凝り固まり、縮んでしまったため、そのような姿勢になってしまったのです。

ですから、凝り固まって使いにくくなっている筋肉を動かすことによって、骨格を元の正常な位置へ戻すことができるのです。

鎖骨

肩こりが慢性化している方に肩甲骨を良く動かすように指導しても、長年動かしたことがないためコントロールができなくなってしまい、トレーニングを行ったとしても、うまくできているかどうか実感が持てないという人がほとんどです。

そういう方にとって肩甲骨を意識したトレーニングは段階的にまだ早いので、もっと分かりやすいトレーニングをご説明します。

それが、鎖骨を意識したトレーニングです。

肩甲骨と鎖骨は肩鎖関節という関節でつながっていますので、鎖骨が動けば肩甲骨も連動してだんだん動くようになっていきます。

やり方は簡単です。

立ってても、座っていてもできますが、上体を起こし姿勢を良くして行うようにしてください。

左右両方の肩関節を同時に身体の前で寄せたり、後ろに反らせたりして行います。
この時、多少、背中が丸まったり反ったりしても構いません。
ただし、意識は鎖骨に集中して行うようにしてください。

動かすペースは呼吸の速度に合わせてゆっくりと行ってください。

息を吸った時に胸を開いて鎖骨を左右に広げます。

息を吐きながら鎖骨を胸の中央に寄せるつもりで肩をすぼめていきます。

これを繰り返し行います。

慣れるまでは肩をすぼめた時に鎖骨がしっかり浮き出てくるかどうか、鏡などで確認しながら行うといいでしょう。
浮き出てくる人はもっと浮きだすつもりで意識して行ってみてください。

姿勢の悪い方ほど、鎖骨がキレイに浮き出てきません。

呼吸の速度に合わせ10回ほど行えば、少し汗ばむほど身体が熱くなり、1セット行うだけでも血行が良くなるということを実感できると思います。

1日にやればやっただけ良くなると言うものではなく、毎日1~3セットを続けて行うと言うことが大切です。

症状が辛い方にとって、こんなことで良くなるわけがないと思われるかもしれませんが、起きてる間、首と肩には13~15kgの荷物が乗りっぱなしになっています。

このトレーニングで姿勢を治すということはできませんが、たった1~2分の作業を1日3回、2週間ほど行えば何もしないよりいくらか荷物が軽くなるはずです。

あなたが身体の辛さから解放されることを、心から応援しています。


今回も、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。






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Raosu整体 代表 RAOSU