空飛ぶタイヤ(上) (講談社文庫)/池井戸 潤

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いやぁ、面白かった!

上下巻を2日で読みきってしまいました。

これほどの痛快作との出会いは久々です。


なぜこれほど面白いのか?


悪い奴と良い人が明確であること。

しかも、恐らくこの良い人(主人公)が

最終的には巨悪を叩きのめすだろうことが

読み始めてすぐに透けて見える。


どんどん追い詰められる主人公。

でも正義はあなたの手の内にある。


ギブアップすることなく挑み続ける彼の姿は、

まるで水戸黄門でご隠居という全能の神に

最後は救われることを知らずにもがき続ける町娘のようだ。


どんな形で、どんなところで印籠が出てくるのか?

読者は一刻も早くそのカタルシスを体感したいがために

読むスピードを上げる。


もちろんストーリーも秀逸で、

複雑に絡み合った悪の構図も、

それに関わる群像も

正邪もれなくわかりやすく描かれている。


SF的な要素は全くないのですが、

何故か【野生時代】に登場しそうな若々しい作品です。

決して【文藝春秋】ではありません。(笑)