母はデイサービスが近くなると
行きたくない理由を探す。
先日なんて、
自分の携帯から104に電話して、
デイサービスの番号を調べようとするも
失敗。
「どこに電話してたの〜?」
と、私が軽く聞くと
「あんたには関係ない!
カーブスの時の友達の電話調べてた!」
と、嘯く。
「へぇ〜、誰さん?近くに住んでる人?」
また軽く聞いてみた。
「あんたに名前言ってもどうせわからないし、どうでもいいでしょ!?」
イライラして母が牙をむいた。
カーブスは、もう10年近く前に辞めている。
その時のお友達とも疎遠。
私はそれ以上聞くのをやめた。
その後夕飯の時、母が突然言った。
「明日デイサービス行かないから!」
「え?なんで?」
私は落ち着いて答えた。
「だって、あんなの行ったってくだらない!
お金の無駄。」
「断ろうと思って電話番号調べたのに…。」
(あ〜、やっぱり。
お友達の電話番号じゃ無くて、
デイサービスを自分で断ろうとしてたんやな〜。
だから挙動不審やったんやな。)
「う〜ん。そんな急に休まれへんよ。
急病とかやないしね〜。」
「お母さん、それやとズル休み
になってまうやん?」
バツが悪そうな表情の母。
「…………そしたら、明日だけ行くわ。」
「うん。明日行ってみて、
どうしてもアカンかったら、
ケアマネさんに相談したらええしな。」
「ケアマネさんに言うたら断れるの?」
「うん。どうしても嫌やったら、
ケアマネさんに事情話したらええねん。」
そう言うと、母は納得してくれた。
翌日、母は渋々デイに出かけて行った。
そして帰ってくると、
ニコニコしているではないか!
毎回私は、
デイの送迎の車から降りた母を出迎えた時、
玄関までの道のりで聞く。
「おかえり〜。お疲れさんやったね。
今日はどやった?」
母は
「うん、まあまあかな。」
いつも決まってその答え。
けれどその日の夕飯の時、
「今日はなんか充実してたわ。」
「隣の人がすごく喋ってて、
話は覚えてないけど面白かった。」
「TVを見ながら体操するんやけど、
でっかいスピーカーから
ズンズン音が聞こえてくると、
なんかウキウキするわ。」
私はそれを聞いて爆笑した。
「ウキウキしたん!?(笑)」
「良かったや〜ん。」
「そんなん家ではできへん事やん!」
「行く価値あるやん!」
それを聞いた母はつられて笑いながら
「うーん、……ま……ぁ、そうかな?」
「せやで〜。
家でドリルとか間違い探しはできるけど、
整形外科にリハビリも通えるけど、
それは、デイサービスしか
できへん事や〜ん。」
「そう……かな?」
気恥ずかしそうにする母。
「うん、うん♪良かった、良かった♪」
これもまた直ぐに忘れて、
行きたくないと言い出すのだろう。
それでもいつか
今日はデイサービスの日♪
って、
ウキウキしながら
行ってくれる日がきて欲しいなぁ。
最後までお読みいただきありがとうございました。