縁あって、4泊湯治宿に泊まれることになったので
素泊まりで、独り、断食をしてきました
宿に行くまでに徐々に食べる量を減らし
宿についたら2日断食
残りの2日、最近目の下のクマが目立ってきたので
腎臓が疲れているのかなと思い
少しの小豆の粉とはとむぎを煮て、それを1日2回頂きました
あとは、心身の中で起こることを、ただただ観察していました
思考はなるべくお休み
感情を形成するもっと原始的な感覚が生まれる場所に集中し
その場所から感覚が生まれ、無意識化から有意識に浮上し
そして消えていく様を
ただただ、なんの判断も区別も、差別もなく、観ていました
外側からの刺激によって様々な感覚が次から次へ生まれてきました
気温の変化、遠くで鳴く鳥の声、光の変化
すれ違う人の匂い、人の波動、人の声、人の発する言霊たち
草のこすれる音、水がはじける音・・・様々な刺激
過去の思い出、未来への妄想・・
不安感、喜び、悲しみ、虚無感、焦燥感・・様々な感覚が生まれま
した
空腹感や、好転反応による痒みなどの感覚も
それに影響されてうごめいてくる過去の執着も
すべてなるべく、静かな魂で、ただただ見つめていました
大河を眺めているように、山々を見つめているように
コントロールできるものではないのだということを
生まれては消えていくものを
私という自我には、抗いようがないのだと
改めて思い知りました
私の苦しみは、山をひっくり返そうとしたり
止められるはずのない、大河の流れをせき止めようとしたり
この心身の中に存在する大いなる自然を
自分の意のままにできると勘違いしたことから始
まったのだと思う
私たちの心身の中には
大河、山々、あらゆる命の生死、流れ、宇宙が詰め込まれている
大いなる力が、私の心身の中にある
それをどうして、頭でどうにかしようと思ってきたのだろう
それは、執着せよ、過去を手放すな、もっと欲しがれ
社会のあらゆる場面において
背中をぐいぐいと押されてきたから
ではないだろうか
欲望に、執着に我失して、私はずっと
この頂いた心身の中を見ることを怠ってきた
ここにすべてあったのに
それを知らずして、私たちは外側になにもかもを求めている
苦しみを生み出す原因も
苦しみを治癒する方法も
そこにあるのは、私たちが見たいように見ている
都合のいい幻想
人間というのは、物事の見たい部分しか見ない性質があります
見たいところを、見たいようにしか見ない
聞きたい言葉を、聞きたいようにしか聞かない
そうして、真実を歪め、自分自身を欺いていく
自分でも手の届かないほどの
恐ろしい情報量の不自然な城を作り続ける
私たちの欲望や執着を基盤にした思考は、そういうものだと思う
あるがままを観察する心眼
精神の静けさ
諸行無常という真理
日本という地に縁があった私には
これから重い判断を迫られる場面がたくさん起こる気がする
私は、静けさを養っていかなくてはいけないなあと
改めて思った
断食をすると、毒出しが始まります
私はいつも胸に湿疹が出ます
人それぞれ、弱い部分、毒をためやすい部分に好転反応がでます
精神も同じです
執着の強い感覚が湧き上がってきます
生まれたものは死んでいく
その真理を知恵として
静かな心で見つめていく大切さを教えてもらった日々でした
皆様もどうぞ、あるがままを観る心を目覚めさせて行けますように
貴方はあるがままで、すばらしい
貴方はあるがままが、すばらしい