『最後だとわかっていたなら』


同時多発テロの時に、命を落とした消防士たちへの思いを込めてチェーンメールで広まったひとつの詩が、

世界中の人たちに感動を与えました。


実はこの詩、
アメリカのノーマ・コーネット・マレックという女性が我が子を亡くした時に書いたものだそうです。


久しぶりに見つけたんでよかったら見てください。

身近な大切な人のことを思い出しながら…




『最後だとわかっていたなら…』


あなたが眠りにつくのを見るのが最後だとわかっていたら

わたしはもっとちゃんとカバーをかけて
神様にその魂を守ってくださるように祈っただろう


あなたがドアを出て行くのを見るのが最後だとわかっていたら

わたしはあなたを抱きしめてキスをして
そしてまたもう一度呼び寄せて抱きしめただろう


あなたが喜びに満ちた声をあげるのを聞くのが最後だとわかっていたら

わたしはその一部始終をビデオにとって毎日繰り返し見ただろう


あなたは言わなくても わかってくれていたかもしれないけれど

最後だとわかっていたなら

一言だけでもいい・・・
「あなたを愛してる」と
わたしは伝えただろう・・・


たしかにいつも明日はやってくる

でももしそれがわたしの勘違いで今日で全てが終わるのだとしたら、

わたしは今日
どんなにあなたを愛しているか伝えたい・・・


そしてわたしたちは
忘れないようにしたい・・・

若い人にも
年老いた人にも

明日は誰にも約束されていないのだということを・・・


愛する人を抱きしめられるのは今日が最後になるかもしれないことを・・・


明日が来るのを待っているなら今日でもいいはず

もし明日が来ないとしたら

あなたは今日を後悔するだろうから・・・


微笑みや
抱擁や
キスをするための
ほんのちょっとの時間を どうして惜しんだのかと

忙しさを理由に
その人の最後の願いとなってしまったことを
どうしてしてあげられなかったのかと・・・


だから今日
あなたの大切な人たちをしっかりと抱きしめよう

そしてその人を愛していること
いつでもいつまでも大切な存在だということを

そっと伝えよう・・・


「ごめんね」や
「許してね」や
「ありがとう」や
「気にしないで」を

伝える時を持とう


そうすればもし明日が来ないとしても
あなたは今日を後悔しないだろうから・・・



作/ノーマ・コーネット・マレック
訳/佐川睦
出版社/サンクチュアリ出版




当たり前なことは
何一つない。

失ってから気づくんじゃ
遅すぎる。


どの瞬間にも、
ありのままの気持ちを、
大切な人に伝えたい。


改めて思った。


後悔しないように。