今の時代って、自分が学生やったときより、GIDの社会への認知度が高い。


認知度というか、知識として知ってる人が増えたって言うんかな。

それは、金八先生の上野樹里、ラストフレンズのルカってドラマの影響やったり、

春菜愛さん、
椿姫彩菜さん、
虎井まさ衛さん、
愛光さん他、

たくさんのGID当事者の方々が切り開いてきたもの。



若くしてカミングアウトして、カウンセリング、治療を進めるFTMの子が多い。


うらやましいなと思う反面、そうしない選択をしつづけてきたのは自分やってんなと改めて気づく。



自分の性への違和感に気づくこと、

他の人と違う自分と向き合うこと、

情報を集めること、

自分の中のもやもやを解消するにはどうしたらいいのかを知ること、
(良い点も悪い点も含めて)

自分のことを他人に知ってもらえるように、努力すること、




最後に自分で勇気をもって決断をして、行動すること。


そうできるタイミングはいくらでもあったのに、

どっかで逃げてる自分がいた。

なにも根本から解決されないまま。





時代や年齢、背景に関係なく、

待合室で出会った彼は、

自分で決断をして、

リスクを理解した上で

男性として生きることを決めた。



足早に処置室を後にする彼に、心の中で拍手を送った。





診察は意外とあっさり終わった。

ホルモン注射をはじめるにあたって、

その効果とリスクの説明


筋肉増量
体重増加
声が低くなる
ニキビが増える
体毛が増える
頭髪が薄くなる
(個人差あり)
血色素が濃くなる
肝機能が低下する
生理がとまる
子宮、卵巣の機能が低下する




後は、仕事との折り合い、注射の効果が出始めるまでの生活資金、親との話し合い、でもって男性として就職。


進むぞっ!!!!