大嫌いだった雨を、

好きになったのは、

あなたと出会ったから。



面倒臭そうに、

傘をさす自分の腕に、

細い腕を絡ませて、


『雨って好き。蒼といつもより近くにいられるから』

って言ったね。


あなたが急にくれた、

その言葉が、

嬉しくて、

照れ臭くて、

真っすぐに顔を見られなかった。





寒い冬の日も、


星の輝く夜も、



なんてことのない日曜日の夕暮れ時も、


あなたといるだけで、


かけがいのない時間に変わった。


あったかい気持ちになれた。





雨の日はいつも、


あなたのことを思い出す。




まだ、あなたを想っていてもいいですか。