夫は研究所の任期付き研究者(ポスドク)で、常勤になれなかった。
本人は¨正しいこと¨を言ってるだけなので全く自覚はないが、
私をやりこめることでストレス発散をするモラハラ。
出費の話になると目が座る。激しい言い合いの末、
何度も家を飛び出した。
でも、ポスドクで仕事の未来が見えず、小さい子どもが2人。
私が家を出て、どうするの?
耐えた。
夫の嫌味、皮肉、論破という名の言葉の暴力、全て、ことばだ。
私が言い返すと、何百倍にもなって返ってくる。
夫が何か言ってきても、
眼をそらし、反応しなくなった。
自我を殺すとは、こういうことか。
夫は上司から最後通牒を受け、やっと転職に踏み切れた。
私の実家近くへ引っ越し、
転校した子供たちが何とか落ち着いた頃、私が壊れた。
夜中、発作的にふらーっと家を飛び出し、インターネットカフェで過ごした。
次の日、家に戻って夫と口論になり、
夫「クレジットカードと銀行カードを置いて出ていけ」
実家へ。
父「いつもと違う」
何とか受け入れてもらえ、実家で寝続けた。
兄が来て私の話を聞いてくれた。
兄「それはモラハラだよ。」
兄も職場で同僚から受けた事があり、本を紹介してくれた。
「モラル・ハラスメント―人を傷つけずにはいられない」
(マリー=フランス・イルゴイエンヌ著)
兄「お前も大変だね。でも、淳さんも家族を抱えて転職、キツかっただろうね…。」
働かない私やアレルギーの重い子ども、家族を抱え、ギリギリだったと思う。
頭では、夫も大変だったと理解はできる。
だから、「追い詰めてごめん」と心から言ってもらえたら、許せると思う。
でも、夫は¨正しい¨ことをしただけ。自分も迷惑をかけられたと言う。
わかってほしかった。心から謝ってほしかった。
私の母、義母、夫と私の4人で話し合い、私は家へ戻った。
息子に何でお母さんは家を出ていったのかと、泣かれた。
少なくとも大人になるまで、こうして家を出ることはないと約束した。
たまたまブックオフで本を見ている時、
「旦那さんはアスペルガー」(野波ツナ著)を見て、
夫はアスペルガーだろうと確信し、本を読み漁った。