トルストイの『戦争と平和』を再読している。

最初に読んだのはちょうど去年のこの時期だった。

正直、『戦争と平和』は挫折率が高いだけあって、それを読みきるということは相当苦痛であったのを覚えている(というのも、当時は春休み中に『戦争と平和』『アンナ・カレーニナ』『カラマーゾフの兄弟』を読むことを目標にしていたからである)。

何度か挫折しそうになりながら一週間ほどで集中して読んだ。

読みきったときは大きな達成感を得ることが出来たのと同時に、自分に少し自信もついた。

そして、これは当時読み終えてから気づいたことなのだが、『戦争と平和』に出てくる個性豊かな登場人物たちが、自分の心の中にズシリと残っていた。

あれから1年が経つが、こうした経験は初めてであったし、それ以降もないのではないかと思う。

確かに『戦争と平和』を読みきるのは大変だ。

しかし、読みきった後、それが如何によい小説であったか、心から実感するのである。

また読みきることが出来るだろうか、と不安に思いながら現在再読しているのであるが、やはり1回目と2回目では全く読み方が違う。

1回目では流れを追うのにいっぱいいっぱいで他に気が回らないが、2回目では「この後この人物はこうなってああなる」ということが分かっているので、実にその人物の思想・考え方の変遷を辿ることが出来る(ピエールとアンドレイ侯爵にそれが顕著だ)。

それもまた面白いと思うし、そうしたことはやはり古典小説でないと楽しめないかもしれない。

余談になるが、先日ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』を再読したとき、ドストエフスキーについていくらか勉強したこともあって、以前よりだいぶ理解が進んだのである。


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