体外受精にステップアップするまでに
色々な葛藤があった。
金銭的にはちょうど
保険適用になったので幸運だった。
次に、命を育む過程に
なるべく自然な方法を選びたい気持ちがあり
体外受精への抵抗があった。
でも受精の瞬間が全てではなく
子宮内で細胞が分裂して
手や足ができて脳や肺ができて
人間として育って生まれてくるかは
赤ちゃんの生命力にかかっている。
それが命の神秘でなくて
なんなのだろうと思うようになり
そこは納得した。
何よりもハードルだったのは
治療の痛みへの恐怖だ。
予防接種ですら嫌だ嫌だと思う人間。
自己注射?採卵?移植?
怖すぎる。
体験した知り合いに聞いて回った。
「自己注射は最初怖いけど大丈夫」
「採卵はツーンとする感覚があるけど
数分で終わるから頑張れる」
「移植は尿をためるために
トイレ行けないほうが辛い」
皆、安心させるためなのか
本心なのか
恐怖を和らげる言葉をかけてくれた。
数回ある痛みの恐怖と
子どもを産み育てる何十年の人生
どちらが大事?
私が覚悟を決めれば
夫に赤ちゃんを抱かせてあげられる日が
近くなるかもしれない。
何を迷う必要がある?
やる一択だろう。
自分を必死に奮い立たせて
腹を括った。
