妊活をしていると生理がこないよう

願うことが大半だが

流産をすると

生理がくるのが待ち遠しくなる。


早く次に進みたいのに

身体の中に残り続けるhcgに悶々とする。


未知なる不妊治療の開始に不安はあったが

ようやく身体が戻って

人工授精ができる状態となり

とても前向きだった。






人工授精は排卵日前後に行われ

当日採取した精液から良質な精子を選抜し

子宮内に注入して

自然に受精するのを待つ。


女性側の負担はもちろんだが

男性にとっても仕事へ行く前の採精は

大変なことだと思う。


Youtubeで不妊治療を発信する男性が

採精するときに妻に家にいられるのが

恥ずかしかったと言っていたので

毎回外出するようにした。






バトンリレーのように

夫がクリニックに提出した

1時間後に私の処置が始まる。


まず膣や子宮を消毒をするために

カチャカチャと金具が出し入れされるのだが

もっと優しくできないのかと思う。


身体が邪険に扱われている感じで

手荒い作業にいつも悲しくなる。


そのあと精子を子宮に注入するための

チューブが挿入されるのは

違和感はあるがなんとか耐えられる。


ただ私は以前

子宮卵管造影検査で言われた

"子宮の形が少し変わっている"ということで

チューブの挿入に手間取られることがある。


ずんずん奥へ入っていく異物の感覚に

うぐっとなりながら終える。






人工授精をする日の数日前に

夫婦で好きなお寿司屋に行くのが

恒例になった。


妊娠したら生物が食べられないから

たらふく食べ納めておこうと頬張る。


一カ月後、また一ヶ月後

悲しいことに食べ納まらない。



人工授精はタイミング法より

わずかに妊娠率が高まる程度で

そこまで期待できないことは

分かっていたつもりだったが


さらに高度な治療に進むことは頭になく

次こそいけるかもと

希望をつなげて6回トライし

あっという間に半年過ぎてしまった。



気づけば31歳になっていた。

まだ若いほうだとは思うが
私は低AMHで残卵数が40代程度のため
悠長なことを言っていられない。

焦りが加速する中、
妊活を支え合う限られた仲間たちから
体外受精で授かった報告が次々と入り
新たなステージに踏み出すか
本気で考え始めた。