11週6日目の夜6時頃、

トイレに行くと大量出血した。


信じられないくらいの鮮血と量。

生理2日目どころではない状況だった。


突然のことに頭が真っ白になりそうになった。



やっぱり私は上手くいかない運命なのか?

いや今回は大丈夫なはず。


一瞬でそんな思いがグルグルする中、

胎嚢などが出ていないかを確認したが、

それらしいものはなかった。


腹痛もなかった。



これまで自然排出の流産は2度経験し

そのときは強い腹痛があったので

まだその段階ではないと分かってはいたものの

大量出血はその前兆ということもある。



翌日に検診を控えていて病院に行くか迷ったが、

妊娠アプリで色々と調べると

大量出血したらすぐに診てもらうべきとあり

検診先の病院に夜間予約を取った。


夫もすぐ帰宅してくれ、車で病院へ向かった。






不育症持ち患者が大量出血で来たものだから

先生たちも緊張していた。


私は経膣エコーのため内診室へ案内され、

夫はすぐ隣の診察室で待っていた。



内診台にあがり、心臓バクバクで足を開いた。



モニターを凝視すると心臓の動きが見えて、

どっと安堵が押し寄せた。


出血が完全に収まるまでは安静、

でも家で仕事や家事をするのは

特に問題ないとの診断だった。



夫のいる診察室へ戻ると涙が溢れてきた。


大丈夫と信じていたけど、

すごく怖かったんだと気づいた。



そのあと腹部エコーもしてもらい、

今回病院に初めて付き添った夫は

心臓の音を聞いたり、動く赤ちゃんを見れて

感動していたようだった。



先生たちも緊張から解放されて

穏やかな優しい空気に包まれていた。






不育症クリニックにも通っているため、

出血している状況でバイアスピリン服用と

ヘパリン注射を継続していいか問い合わせた。


なぜなら薬も注射も血液凝固を防いで

血が流れやすくする作用があるため、

出血している状況との相性がよくない。



先生の回答としては、

出血が落ち着くまではいずれも中止し、

その後ヘパリン注射のみ再開する判断だった。


バイアスピリンは体内に効果が長く残るため、

万が一緊急手術などになった場合に

大量出血を促進してしまい母体が危険になる。


一方でヘパリンは半日で効果がなくなるため

(そのため朝晩2回注射している)

体調が急変しても影響しづらいそうだ。


出血は翌日には落ち着いたため、

ヘパリンのみ再開した。


その後はヘパリンを18週で終えてから

入れ替わりでバイアスピリン復活となった。


とにかく血液凝固対策としては、

ヘパリンのほうが強力であり、

バイアスピリン併用が必須ではない感じだった。


先生からは、血管で何かあって出血したときに

血管内に血腫として残るよりは

体外に出されるほうが安全とのことで、

大量出血はビックリしたと思うけど

まぁよかったねと言われた。



当日は背筋が凍りついたが、

赤ちゃんの生命力に感謝する機会となり、

改めて出産まで気を引き締めて過ごさねばと

痛感する体験となった。