自由党の小沢一郎代表(74)が24日放送のフジテレビ系「バイキング」(月~金曜・前11時55分)に生出演し、「野党が連合すれば自民党を倒せる」と豪語した。
ゲストコメンテーターの東国原英夫氏(59)から「二大政党制の理念はよかったけど10年、15年経って、日本の風土とか文化・風習に合わないんじゃないか。二大政党制は日本に根付くか聞いてみたかった」と問われた小沢氏は「2つじゃなくたっていい。民主主義は2つ以上の政党がお互いに競い合って、政権を国民の支持でもって担っていく。おかしなことをすればほかの政党に取って代わられる。そういう政権交代、議院内閣制が民主主義」と解説。「1つの党だけで政権をずっと続けていくのは、民主主義そのものの機能を果たしていないことになる。権力というのは、長く続けていれば必ず腐敗する。そういう意味で、2つの党を中心とした勢力が国民の選択によって政権を担える形にしたい。日本の場合は、戦後自民党を中心とした政権が半世紀続いた。こんなの先進国じゃない。だから日本は民主主義国家と思われていない」と述べた。
さらに東国原氏から「共産党、民進党などと理念で一致できるのか」と問われると「一つの党にする気は毛頭ない。共産党もない。ただ、基本の大きな柱、問題で一致できると思う。選挙という点で協力することは何もおかしいことじゃない。日本ではおかしいという声が上がるけれど、フランスなどのヨーロッパでは右派も左派も一緒になって戦う。基本のスタンスがあってさえいれば、細かいところまで一緒になる必要はない。自民党だってばらばら、公明党だって自民党と意見が違っているけど権力で一緒になっている」とまくし立てた。
小沢氏は民進党・蓮舫代表(49)と極秘会談を行ったという。番組MCの坂上忍(49)から「ずばり新党構想はあるのか」と聞かれ、「具体的な話をしたわけではない。しかし、野党がばらばらでは勝てっこないから、それは国民にとって一番不幸なこと。野党共闘で選挙戦を戦う、それは蓮舫さんも一緒だと思う」と私見を述べた。
小沢氏は「政権を取るのは簡単。野党がいっぱいになれば勝てる。自民党の票は全く増えていない」とコメント。東国原氏によると「今の自民党の持っている票数は2000万票。それが投票率60%近くになると、数字的には勝てる」と分析があった。2009年に民主党政権に期待したけどだめだったので、それから投票にいっていない層が一定数いるという。小沢氏はそれを取り込むことを画策しているが「3党合わさって新党になれば国民の皆さんは、今度こそやってくれると期待してくれて票が集まる。09年の時は70%の投票率だった。この前は50%、20%棄権している。それは民主党政権にがっかりしたということですが…20%といえば2000万票。私の分析ではその7割から8割が野党に入れてくれる。ですから野党は圧勝します」と言い切った。
スポーツ報知