安倍晋三首相は20日のニッポン放送の番組で、衆院選挙制度改革に向けた公職選挙法など関連法改正について「今国会で成立させたい」と表明した。「1票の格差」是正と定数削減に関しては「選挙区の区割り変更によって2倍以下に抑えることをまずやらなければならない。そのときに10減を行う。小選挙区は6減する」と述べた。
首相発言は、衆院議長の諮問機関が答申した「アダムズ方式」による定数配分の抜本見直しは見送る意向を示唆したものだ。1票の格差は、26日に速報値が公表される昨年の簡易国勢調査に基づき、都道府県ごとに区割りを見直すことで是正。小選挙区に関しては、答申が打ち出した「7増13減」を回避することが念頭にあるとみられる。
時事通信より