
野党、臨時国会見送りは「憲法違反」 与野党幹事長会談
2015年11月18日 東京新聞夕刊より
与野党は十八日午前、幹事長・書記局長会談を国会内で開いた。野党側は憲法の規定に基づいて要求している臨時国会召集を政府に促すようあらためて求めたが、与党側は安倍晋三首相の外交日程などを理由に受け入れなかった。野党側は「憲法違反だ」と反発。引き続き政府・与党に召集を求めていく構え。
自民党の谷垣禎一幹事長は「外交日程を総合的に判断すると年内に臨時国会を持つことは極めて困難だ」と説明。来年一月四日に通常国会を召集する首相の方針を伝えた。
野党側は「外交日程は理由にならない」(民主党の枝野幸男幹事長)などと批判した。
菅義偉(すがよしひで)官房長官は記者会見で「憲法の趣旨も踏まえて、新年早々に通常国会を召集したいと考えている」と述べた。
野党は十月、憲法五三条に基づき衆院と参院それぞれで総議員の四分の一以上の署名を集め、臨時国会召集を要求した。政府・与党は応じず、衆参両院で予算委員会の閉会中審査を一日ずつ開くにとどめている。