野党5党の代表記者会見は大きな意味があった 小沢一郎代表 | 『私にも夢がある!』一兵卒の呟き

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小沢一郎 『安保法案を潰す』秘策を話そう⑧

  安倍総理の戦後70年談話は予定通り、意味不明の曖昧な内容だった。内閣の談話にも総理自身の談話にもなっていなかった。歴代内閣が既に十分お詫びしている。子孫にお詫びをさせたくないと言っているが、では一体、安倍総理はお詫びするつもりがあるのか。そうした自分の主張が全くなかった。
  曖昧にせざるを得なかったのはなぜか。もちろん総理自身の心情もあるだろうが、もう一つには、安倍さんが再び総理になれたのは、その是非は別として、取り巻きの右寄りの人たちの支援が、うまく時流に乗ったからで、そうした取り巻きへの配慮もあり、明確に言えないのだろう。


 それにしても談話に『日露戦争』が出てくるとは思わなかったね。西洋の帝国主義時代だから、一方的に批判することはできないが、それでも戦後70にあたって、あえて日露戦争を取り上げ、『アジアやアフリカを勇気づけた』などと言うとは、驚くほかない。日露戦争を是とするのなら、太平洋戦争も是だったと考えているのか。70年談話については安保法案の審議でも取り上げられているが、こうした歴史や戦後体制についての安倍総理の認識について、もっと参議院で深く追及すべきである。

 国会も残り1カ月強。いよいよ野党が結束して、安倍政権を追い詰めていかなければならない。野党各党は政府提案の安保法案については反対ということで一致している。それぞれの事情や手続き面の考え方に違いがあっても、『反対』というその一点で徹底的に共闘すればよい。国民もそれを求めている。

  こうした中、岩手県知事選公示日前日の19日、盛岡市で、民主、維新、共産、社民、生活の野党5党の代表が共同記者会見をした意味は大きい。地方で野党党首がそろうのは初めてのことだ。安保法案の成立阻止だけでなく、その先の参院選、衆院選にむけて、国民が野党共闘への期待感を高めてくれればいいと思う。『受け皿作りを急げ』という野党各党へのプレッシャーにもなるだろう。
   日下、安保法案に対する国民の反対はますます強くなっている。今月30日には、全国で100万人、国会前に10万人を集める大規模なデモが企画されているという。国会前に10万人も来れば、相当なインパクトだ。そのデモに先立ち、26日には、憲政記念館で『ぶっ壊せ❗️アベ安保法案制』というタウンミーティングが開かれる。平野貞夫さん(元参院議員)らが主催するのだけれど、私たちの支持者だけでなく、いろんな分野の方々に広く参加を呼びかけているようだ。

   とにかく、野党は国会で議席が少ないのだから、採決されればかなわない。しかし、国民世論の高まりに、国会議員も呼応しながら反対の声を大きくしていけば、法案の成立阻止は、まだまだ可能だ。

日刊ゲンダイ  毎週金曜日掲載