目下の悩みは、提示されている選択肢をなかなか選べないということだ。
先週の金曜日に某エグゼクティブエージェントのコンサルタントと面談をして、転職の相談に乗ってもらった。
2時間近く、自分のこれまでの経歴と近況、そして要望を話し合っていくうちに、だんだんと自分が優柔不断な男であることに気付かされていく。
コンサルタントは十分に話を聞いてくれる。そしていくつかの質問を投げかけた後で、「わかりました。あなたの姿勢であればご紹介できるところは思いつきます」と俺に向かって言った。
「年収の下限は1000万円」と質問に答えたことが効いたようだ。
この程度の男なら紹介できる企業のすそ野は広い。きっとそうコンサルタントは感じたのだろう。早速、「まだ内密に」と言いながらある企業を紹介してくれることになった。
ありがたい、と思う反面、やっかいなことになったな、と一方で思う俺。
これで選択肢は5つに増えてしまった。
ひとつは、以前から誘われていた元上司の会社。昨年設立したばかりのコンサルティング会社だが、既に50歳を超える社長(元上司)は、資産も十分にあるせいかボランティア感覚で自分の事務所を開いた感がある。本気で起業をし、ビジネスを展開していこうという意欲に欠けている。
二つ目は、これも元上司が転職をし、現在執行役員をしている某上場企業。強烈なカリスマオーナー経営者の下で飛ぶ鳥を落とす勢いの新興企業だ。先週、36歳になる別の執行役員を紹介され面談をしたがピンとこない。正直に言ってオーナー企業なんて真っ平だ。IPOという餌でもないと頑張る気力さえ持てない。
三つ目は、まだ15名に満たないベンチャー企業の役員。ここの社長は同世代で堅実。そして何より自分を求めてくれている。役員として経営チームに入って欲しいと言われているが、事業領域の成長性が今ひとつ見えてこないのと、IPOについては当面考えていないということだ。報酬も最も低い。
そして四つ目が、コンサルタントから紹介された某系列企業の子会社の事業部長。年収はともかく、完全に系列企業に組み込まれたサラリーマンとなることを意味する。
五つ目は、自分で起業してしまうということだ。
年齢的にもラストチャンスかと思っている。リスクもあるが自分で自分の将来を決められるということにもなる。
3年やってダメならどうする・・・と考えると足が竦んでしまう。
さあ。どうしよう。どれもが自分の今の状況を考えると「帯に短し襷に長し」という感じがしている。
別にだれも「このなかから決めよ」なんて言ってはいないのだが、どうにも落ち着かない気分になる。こういう時に目をつぶって「ええい!」と決めてしまえることがあるのだろうか、と考えてしまう。
企業風土
仕事内容
ポジション
年収
将来性
という5つの観点に照らし合わせても、決めきれない。
選択肢が増えるとなかなか決められない俺なのだ。