今を生きるものとして | ギター弾き OZ

今を生きるものとして

今回の石巻の訪問も

被災地以外の俺たちが思う被害より

遥かに酷かった



やっぱり、テレビやネットだけでは

知ることの出来ない、本当の今を見ることが出来た



もちろん、俺が見てきた地域は

被災地のほんの一部に過ぎないけど

その一部だって、テレビやネットで散々見てきた地域だった



それでも、あの地に立たないと見えないものが沢山ある


本当の今は、自分で確かめるしか方法はないのだと思った




前回書いた、大川小学校について

本当はまだまだ書きたいことが沢山あるんだけど

やっぱり言葉では伝えきることが出来ない


でも、あの惨劇の様子は是非、みんなにも見ていただきたい


出来ることなら

自分の足で、あの運動場に立って

目の前に広がる光景を焼き付けて欲しい




大川小学校を後にし、石巻の中心へ移動



小学校に向かってる道中も沢山見たけど

石巻の中心に向かってる時も

沢山の仮説住宅を見てきた



道中、山道ばかりだったんだけど

そんな山道に、仮説住宅は建てられてる


生活するには不便としか言いようが無い場所だらけ


通勤や通学、買い物など

かなりの時間を要すると思う


あの震災で、生活環境が激変した人は多いと思う




各仮設住宅には、ボランティアの方や地域の人が

足繁く通われてる様子


そんなボランティアの方々の生活も激変したと思う



あの震災直後、俺の周りからは

早く元の生活に戻りたいと言う言葉を良く聞いた


それは無理だと思ったし

戻る意味は無いと思ってた



あの震災で、大きく世の中は変わったと思う


良くも悪くも



受け入れられない現実を

受け入れなきゃいけない現実


被災した人たちや

その方達に関わる人たちは

その現実に立ち向かってる


そうではない者たちが

今の現実を受け入れずに

今までと同じような暮らし、平和を求めてどうするの?


本当の平和と

自分たちの中での平和は

いつしか違う方向を向いてたんじゃないかと、今は思う


だからこそ、本当の今を見つめて

本当の今を考える必要があると思う

もちろん、自分も含めてね



被災した場所や

多くの仮設住宅を見ながら

そんな事を考えていた




で、今回石巻の中心地で

どうしても見たいもの、確認しておきたいことが二つ



今、被災した地域にライブハウスを建てる計画が進んでるって前にも書いたけど

そのライブハウスがどのくらい進んでるのか


あともう一つが

石巻にある楽器屋が津波で被害を受けたピアノを

復興の兆しにしようと修復し、置いてある


その二つをどうしても見たかった



石巻の中心地も、津波の被害を受け

沢山の建物が被害を受けてる


沢山のお店が並んでるけど

営業してる店は、全体の約2割程度


とても寂しく感じた





ピアノを置いてある楽器屋は


サルコヤって名前の楽器屋さん

古くからある楽器屋って感じだった



シンディーローパーとかも、その店に訪れ

実際にそのピアノに触れてたりする



しかし、今回伺った時

その復興ピアノは、東京でのコンサートに使うため

今は東京にあると言われた




残念だ・・・


でも、被災地から

被災したそのピアノが

東京で、沢山の人に音楽を届けられるって事は

めちゃくちゃ素晴らしいこと!!


修復に関わった沢山の人の想いが

音になって、人に伝わる


被災した地域の楽器が

東京で音楽を奏でてる

人の心に寄り添う


だからなお更、俺は被災地に行って

音楽で、人の心に寄り添いたいと思う


被災地以外の

全国でも、音楽を通して

寄り添いたいと思う


音楽の力を本気で信じてるから


ピアノが無かったので

ギターの弦を見ていたら

店員さんから、アコギの弦を強く勧められたwww

エレキギターの弦を探してるって伝えたのにねwww


何か可愛かったwww



もうひとつのライブハウスも

今の段階では、物件を探してる途中みたいで

確認することは出来なかった


でも必ず、石巻へまた行こうと思った




この後、前日タクシーの運ちゃんから言われた


石巻市門脇地区に向かうことに




今を生きるものとして


何を考え


どう生きていくか



被災地はそれを教えてくれる





また書きます。