ずっと撮り溜めしていたテレビを見ようと思った。

ふと思った。

怖いドラマもあったなぁって。

体験談の再現ドラマだ。

家族は嫌がるから、1人の時が見やすいと思い誰もいない昼間に見ることに決めた。


全部で5つあった。

さて、どれからみようか?

どうせならさっさと見てしまいたい。怖がりな私はそれでも興味津々。大丈夫か?と不安になりながらも再生ボタンを押す。


1本見て、2本目を見始めた頃から何かにじっと見られてる気配を感じた。でもたいして気にもしていなかった。気のせいだろうと思ったから。


でも不安にならないわけはなかった。

だってよくテレビのコメンテーターが言ってたじゃん。その手のをみてると霊は寄ってくるって…。

1番やなやつじゃん。

リアルは駄目なんだって。

それでもテレビを見ていたら家族が帰ってきた。

息子は暫く聞くだけでいたが、だんだん気分が悪くなってきたようで、頭が締め付けられるから見るのやめてと言われた。私は右足首がおかしくなっていた。


テレビでも足の怪我が何度となく写っていたのでまさかと思ったけど、やめにした。気分良くないや。


それから30分がたっても変わらず痛い。マジか?

ズキズキする。

多分それ言ったら録画して取ってある怖いやつ全部消せって言われそうだから黙ってようかな〜。ヤバいか?


そろそろご飯の支度の時間だ。

たってられるかな?

不安しかない。


それでもなんとかなった。

でもさ、これ…小説に書いちゃってるけどよかったかなぁとふと思った。思っちゃったらさあ怖い。

何気に周りを見るも何もないのに気になる。


頭が冷えるなぁなどと呑気に思っていたらほんとに冷たい。

枕元(横になっていたので)を見たら霊感グッズのシートが頭の下にあった。笑うしかないよね。

だからもう不安はない。

背筋が寒くても気のせいと思っちゃってる。

肝っ玉?イヤイヤ単なるから元気。



さて、そろそろ起きるか。

そう思って起きようとしても体が動かない。

何で?

そう考えながら体の方に首を動かすと身体中に手が覆っていた。流石にビビったので私はそのままフェードアウトして気絶した。

どれくらい経ったかわからないが気がついたら何も無い当たり前の部屋がそこにあっただけだった。

何だったんだろう?今のは…。

謎である。