僕は怖いのは嫌いだ。
だけどね?番組を見るのは好き…。
と言う事で録画撮りしてとっておいた恐怖番組を見ることにしたんだ。
それは実際の体験を基にしたもので、正直僕は人ごとだとばかり思っていた。そう、その時までは。
一人で見てるとね、なんか背中が気になって仕方がなかった。そう、まるで誰かに見られてるみたいな感じ。
そういう時は一旦テレビを消してから周りを見るようにしてるんだ。だって振り向いたときにテレビ画面で怖い映像が映ったらやじゃん。だからさ。
1話ずつ恐怖体験の映像を見るんだけど、やっぱり怖い。だから怖いなと思ったところは早送りで飛ばしてみてた。
なのにさ、今日はいつもとは違ったんだ。
だってさ、ゾクゾクとする悪寒が取れないんだ。
テレビを消しても後ろを振り返る勇気もなかった。
「あ〜、なんか面白い事ないかなぁ〜。」
大声で叫び、気を紛らわす。
それでもやはり振り向けない。
どうしたらいいのかわからなくなった僕は、ダチのところに電話をかけた。
そしたらさ、すぐに繋がったんだ。
でさ、たわいない話をした後で電話をきろうとした時にそいつがボソッと言ったんだ。
「お前さ〜、友達がいるときに電話なんかしてくるなよな。失礼だろ?」
「え?僕一人だけだけど…。」
「何言ってんだよ。聞こえるじゃん、挨拶してきてるし…。何冗談言ってるの?」
「冗談じゃないよ。ここには僕しかいない。一人暮らしだって知ってるだろ?」
「あ、ああ、そうだったな。じゃあ、俺が聞いた声はなんだったんだ?女の声だったぞ?」
「え?マジ?僕に女友達はいないよ?」
「おいちょっと待てよ。もしかしてお前の部屋、事故物件じゃないよな?」
「なんだよ、事故物件って…。」
「その部屋で人が亡くなったのを事故物件って言うんだよ?それじゃね?」
「え〜?そんな話聞いてないよ。そんなの最初に言ってくれないと。」
「確か…あいだに誰か住んでれば事故物件にはならなくなるんじゃなかったっけ?」
「え?そうなの?にしてもよく知ってんな。経験者か?」
「ばーか。ンなわけあるか。たまたま見てたテレビでやってたんだよ。お前知らね?確かお前が好きな番組だったと思ったけど…。」
番組名を聞いたら知ってるやつだった。
だが見た記憶はない。
見忘れたのか?
まぁ、そんなことはいい。
問題は振り向くことができないって事。
どうしよう…なんて考えてたら視界に鏡が見てとれた。恐る恐るゆっくりと鏡をずらして後ろを写す。
…よかった。何も無い。
一瞬だけ目を瞑った後目を開けた視界に知らない女が透けて見えたのには驚いた。
「ギャー!」
「おい、何かあったのか?おい!」
「で、出たー!」
僕はもうパニクって携帯を放り出してその場から逃げるも部屋の中の女は消えない。
そして、ユックリと近づいてくる。
顔が引きつっていた。
そのとき我に返った僕は携帯を手にダチに聞いてみた。どうしたらいい?って。
そしたらさ、盛り塩なんかどうだと言ってきたから台所に置いてある塩を手に部屋の四隅に塩をもった。そしたらスーッと消えてったからホッとして電話口で礼を言う。
ダチは気にするなと言ってくれたから気にすることはやめた。けどなんで女の霊がこの部屋に?
すぐに大家に連絡を入れてみたが、大家は知らないと言う。隠してる風には聞き取れなかったからこれはもう業者側が一枚かんでるんだろうなぁと勝手な想像だが思った。
だからすぐに業者に連絡してみたが、帰ってきた言葉に驚いた。
「ああ〜、確かに以前そのように呼ばれていたようですが、もう何人の方も住まわれてますからね〜。大丈夫ですよ。」
「入っていたスパンはどのくらいですか?」
「ここだけの話、ですよ?だいたいひと月からふた月の間ってところですかね?なんでそんなにすぐにでたがるのか、私共もわかってはいないんですよ。」
【えっ?それもうダメなやつじゃん。ちゃんと調査もしないで大丈夫か?この会社。】
とは思ったけど黙っておく事にした。
だって僕もすぐにでも出たいから。
恐怖番組を見ることもなくなった。
だって怖いじゃん。
僕一人暮らしだし。
出たときだって怖くて仕方がなかったんだよ?
2度とみるもんかと思ったよ。
あとは引越しをするだけになったある日、それはまた出た。
盛り塩をしてあるのになんで?
これで出なくなるんじゃないの?
半分泣きながらダチのところに電話をかけた。そして今また女の霊が現れたことに恐怖している事を伝えた。もうどうして僕のところばかりに出るんだ?僕は霊なんか見えないぞ?
そうはいってももうすでに二回、霊と遭遇している。っていうかこの女、格好が恐怖番組に出てたのと似てる気がしたのは間違いか?
テレビにはまだ今日は番組はとってある。
見ようと思えば見ることは可能だ。
だけど今出ている女がいる為テレビには近づくこともできない。
どうしたらいいんだ?
そ、そうだ!御守りお守り。
何かの時にと買っておいたお守りのあることを思い出し、あるべき場所のタンスを探した。
すると確かにそこにあった。
それをじっと持っていたらお守りが熱くなった。
だがそれ以降女の霊も現れることはなくなった。
そして問題の番組も消した。
これでもうでないだろう…。
安心して僕は引っ越した。
その部屋はいまでは空き家のままだと言う。
でももう考えないことにした。
僕には関係ないから。
今は前の家からもだいぶ離れた場所に住んでいる。
霊は出ていない。
だけどね?番組を見るのは好き…。
と言う事で録画撮りしてとっておいた恐怖番組を見ることにしたんだ。
それは実際の体験を基にしたもので、正直僕は人ごとだとばかり思っていた。そう、その時までは。
一人で見てるとね、なんか背中が気になって仕方がなかった。そう、まるで誰かに見られてるみたいな感じ。
そういう時は一旦テレビを消してから周りを見るようにしてるんだ。だって振り向いたときにテレビ画面で怖い映像が映ったらやじゃん。だからさ。
1話ずつ恐怖体験の映像を見るんだけど、やっぱり怖い。だから怖いなと思ったところは早送りで飛ばしてみてた。
なのにさ、今日はいつもとは違ったんだ。
だってさ、ゾクゾクとする悪寒が取れないんだ。
テレビを消しても後ろを振り返る勇気もなかった。
「あ〜、なんか面白い事ないかなぁ〜。」
大声で叫び、気を紛らわす。
それでもやはり振り向けない。
どうしたらいいのかわからなくなった僕は、ダチのところに電話をかけた。
そしたらさ、すぐに繋がったんだ。
でさ、たわいない話をした後で電話をきろうとした時にそいつがボソッと言ったんだ。
「お前さ〜、友達がいるときに電話なんかしてくるなよな。失礼だろ?」
「え?僕一人だけだけど…。」
「何言ってんだよ。聞こえるじゃん、挨拶してきてるし…。何冗談言ってるの?」
「冗談じゃないよ。ここには僕しかいない。一人暮らしだって知ってるだろ?」
「あ、ああ、そうだったな。じゃあ、俺が聞いた声はなんだったんだ?女の声だったぞ?」
「え?マジ?僕に女友達はいないよ?」
「おいちょっと待てよ。もしかしてお前の部屋、事故物件じゃないよな?」
「なんだよ、事故物件って…。」
「その部屋で人が亡くなったのを事故物件って言うんだよ?それじゃね?」
「え〜?そんな話聞いてないよ。そんなの最初に言ってくれないと。」
「確か…あいだに誰か住んでれば事故物件にはならなくなるんじゃなかったっけ?」
「え?そうなの?にしてもよく知ってんな。経験者か?」
「ばーか。ンなわけあるか。たまたま見てたテレビでやってたんだよ。お前知らね?確かお前が好きな番組だったと思ったけど…。」
番組名を聞いたら知ってるやつだった。
だが見た記憶はない。
見忘れたのか?
まぁ、そんなことはいい。
問題は振り向くことができないって事。
どうしよう…なんて考えてたら視界に鏡が見てとれた。恐る恐るゆっくりと鏡をずらして後ろを写す。
…よかった。何も無い。
一瞬だけ目を瞑った後目を開けた視界に知らない女が透けて見えたのには驚いた。
「ギャー!」
「おい、何かあったのか?おい!」
「で、出たー!」
僕はもうパニクって携帯を放り出してその場から逃げるも部屋の中の女は消えない。
そして、ユックリと近づいてくる。
顔が引きつっていた。
そのとき我に返った僕は携帯を手にダチに聞いてみた。どうしたらいい?って。
そしたらさ、盛り塩なんかどうだと言ってきたから台所に置いてある塩を手に部屋の四隅に塩をもった。そしたらスーッと消えてったからホッとして電話口で礼を言う。
ダチは気にするなと言ってくれたから気にすることはやめた。けどなんで女の霊がこの部屋に?
すぐに大家に連絡を入れてみたが、大家は知らないと言う。隠してる風には聞き取れなかったからこれはもう業者側が一枚かんでるんだろうなぁと勝手な想像だが思った。
だからすぐに業者に連絡してみたが、帰ってきた言葉に驚いた。
「ああ〜、確かに以前そのように呼ばれていたようですが、もう何人の方も住まわれてますからね〜。大丈夫ですよ。」
「入っていたスパンはどのくらいですか?」
「ここだけの話、ですよ?だいたいひと月からふた月の間ってところですかね?なんでそんなにすぐにでたがるのか、私共もわかってはいないんですよ。」
【えっ?それもうダメなやつじゃん。ちゃんと調査もしないで大丈夫か?この会社。】
とは思ったけど黙っておく事にした。
だって僕もすぐにでも出たいから。
恐怖番組を見ることもなくなった。
だって怖いじゃん。
僕一人暮らしだし。
出たときだって怖くて仕方がなかったんだよ?
2度とみるもんかと思ったよ。
あとは引越しをするだけになったある日、それはまた出た。
盛り塩をしてあるのになんで?
これで出なくなるんじゃないの?
半分泣きながらダチのところに電話をかけた。そして今また女の霊が現れたことに恐怖している事を伝えた。もうどうして僕のところばかりに出るんだ?僕は霊なんか見えないぞ?
そうはいってももうすでに二回、霊と遭遇している。っていうかこの女、格好が恐怖番組に出てたのと似てる気がしたのは間違いか?
テレビにはまだ今日は番組はとってある。
見ようと思えば見ることは可能だ。
だけど今出ている女がいる為テレビには近づくこともできない。
どうしたらいいんだ?
そ、そうだ!御守りお守り。
何かの時にと買っておいたお守りのあることを思い出し、あるべき場所のタンスを探した。
すると確かにそこにあった。
それをじっと持っていたらお守りが熱くなった。
だがそれ以降女の霊も現れることはなくなった。
そして問題の番組も消した。
これでもうでないだろう…。
安心して僕は引っ越した。
その部屋はいまでは空き家のままだと言う。
でももう考えないことにした。
僕には関係ないから。
今は前の家からもだいぶ離れた場所に住んでいる。
霊は出ていない。