小松範之です。




 

私は、フリースクールの活動を通して、高校生に進路の指導をしています。その中で生徒にお話ししたことを、記事にしました。

 

「仕事を辞めたい」という人が、実際に辞めたらどうなるか?多くの場合、収入が激減するか、途絶えます。そんなことは恐ろしくて想像もしたくないですよね。

それにもかかわらず「仕事を辞めたい」と考える人がたくさんいます。以前、私の知っている大学生が地元の企業に無事、新卒で就職しました。しかし、6か月後に会ったら、「もう辞めたくて仕方ない」と言っていました。

その理由は、「仕事の拘束時間が長すぎるわりに、給料が安い」というものでした。これは、この大学生に特有の意見ではなく、多くの人が抱える悩みです。

これに対して、選んだ職種が悪いのでは?という人もいます。「自分に合った仕事を見つければ、苦にならない」という意見です。しかし、これでは永久に転職し続けることになります。なぜなら、苦のない仕事は、ないからです。

全ての仕事は、他人の苦を引き受けることによって成立します。それが仕事になっている以上、他人の事情に合わせなければいけません。好きな時に、好きなだけ、好きなように仕事する、という仕事はないのです。

例えば、高齢者の介護をするのが好きな人がいたとします。高齢者に「ありがとう」と言われる瞬間がたまらなくうれしいからです。しかし、好きな介護が仕事になった瞬間、介護事業所の都合に合わせることになります。

1か月のシフトを組まれ、時には都合の悪い時でも出勤せざるを得なくなります。一斉休校になったために、子どもを自宅待機させて、自分は出勤せざるを得ないという場合だってあります。この人にとって、職種は自分に合っていますが、苦であることに変わりありません。

 

かといって、「絶対に今の仕事を辞めてはいけない」という意見も間違っています。選択肢が1つしかない状況は、人を破滅に追い込むからです。かつて太平洋戦争の際、旧日本軍は撤退を許されていませんでした。その考え方が、特攻精神となり、多くの若者が命を無駄にしてしまいました。

仮に、今の仕事を続けるにしても、副業をしてリスク分散するなど、合理的な対策があるなら話は別です。しかし、多くの場合、「仕事を辞めるな」という言葉はただの精神論です。そのまま突き進むと、心身を壊してしまいます。

 

理想は、「辞めても何とかなる」という根拠を持つことです。自分なら乗り越えていける、という根拠です。なぜなら、仕事を続けるにせよ、辞めるにせよ、最終的にはメンタルの勝負になるからです。

「なんだ、やっぱり精神論じゃないか」という反論もあるでしょう。しかし、ここでメンタルを調整するのは、玉砕覚悟で特攻するためではありません。冷静になって、打つべき手を考え、行動するためです。

私も、7年前まで公務員でした。当時、公務員の仕事が嫌で仕方ありませんでした。35歳の時、一念発起し、プロのコーチとして独立しました。大してビジネスモデルも考えていなかったため、手持ちの資金はみるみる減っていきました。その後、月収0円の時期が何か月も続きました。

その時、メンタルが崩壊しなかったのは、ある習慣を続けていたからです。それは、1日30分間の散歩です。たったそれだけですが、散歩をすることで頭の中がクリアになり、アイデアが湧いてきます。その結果、次に打つべき手がわかり、月収0円時代を突破することができました。今では本業と副業の両輪を回し、収益を出しています。

今回の記事では、私が月収0円時代を、散歩でどう乗り切ったのかを詳細にご紹介します。どん底に落ちたときでも、頭を冷静に保っていれば、這い上がることができます。その実例としてお読みください。

 

< 目 次 >

1.独立したら、こうなった

2.生命保険解約、定期も解約

3.仕事のない自分に一番キツイ言葉

4.散歩した後に、降ってきたアイデア

5.どんな時でもメンタルを守る散歩の仕方


詳しくはこちらからどうぞ


 

 

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