仕事で新人教育をする際、「何で教えたのにできないんだ!」というイライラを持つ人が、たくさんいます。
新人に、仕事がうまく伝わらない理由は、ジェネレーションギャップにあるいう人もいます。しかし、これは本質的な問題ではありません。なぜなら、ジェネレーションギャップは、高度経済成長期にもあったからです。当時もジェネレーションギャップはあったわけで、そうなると仕事はうまく回っていなかったはずです。それなのに、経済が右肩上がりなのは説明がつきません。
また、新人側の熱意の問題だと言う人もいます。やる気がないから仕事を覚えないのだ、というわけです。しかし、覚えるかどうかは、やる気の問題ではありません。なぜなら、仕事と全く関係ないテレビCMの内容なら、覚えていたりするからです。やる気をもってCMを見ている人などいません。
では、新人教育をする際に、何が大事なのでしょうか?それは、ある可能性を考慮に入れることです。その可能性とは、「相手が発達障害を持っているかもしれない」ということです。
なぜなら、発達障害の人にも伝わる方法で教えれば、健常者にも理解しやすいからです。その結果、教える側のストレスを軽減できます。そして新人も、仕事を覚えやすくなります。
現に、私が運営するフリースクールでは、この方式で教育をしています。生徒が発達障害を持っているかもしれない、という前提でコミュニケーションをとるのです。その結果、不登校経験のある生徒がカリキュラムを理解し、進学や進級をするようになりました。
このように、今でこそ、生徒が、前向きな成果を上げてくれています。が、以前は、私の意図が生徒に伝わりませんでした。そして、うまく伝わらないことに、私はストレスを感じていました。私としては伝えたはずなのに、生徒には「こんなの聞いてない」と言われたり、そもそも最初から話を聞いてくれなかったりしたからです。
しかし、発達障害の人にも伝わる3つのコツを用いて、私の意図を生徒に教えるようにしたところ、すんなり理解してもらえるようになりました。その3つのコツについて、この記事ではご紹介します。
3つのコツを職場で用いれば、新人教育をスムーズに進めることができます。教える側のストレスと所要時間が軽減でき、新人も仕事を覚えることができます。その結果、早く帰って、家族との時間を長くとることができるようになります。
< 目 次 >
1.相手は発達障害かも知れない
2.発達障害って何?
3.うまく伝わる3つのコツ
4.無駄な仕事が1/3に減った!実例紹介
5.3つのコツを明日から実行するには?
詳しくはこちらから
フリースクールが99%わかる
日刊メールマガジン
「不登校 一日一歩」
こんな記事を、毎日配信。
・フリースクールの活動内容
・不登校生徒とのやりとり
・小松範之の挑戦と失敗談、成功談
お気楽、お気軽にお読みください。