不登校専門コーチ
小松 範之です。
不登校の原因は、
よくわからないことが多いです。
文科省の調査によると
不登校の原因の4割は
無気力とあります。
しかし、なぜ子どもが
無気力になるのか
そこは解明されていません。
もしかすると、
いじめられて、
精神的にボロボロになった状態を
「無気力」と言っているだけかも
しれません。
いじめは世界中、
どこにでも存在します。
福祉の充実した北欧の国でも
いじめによる自殺があります。
いじめの原因は、
人間の本質の部分に
潜んでいるようです。
だから、学校でいくら
「いじめ禁止」と言っても
なくなりません。
では、
打つ手がないかというと
そんなことはないです。
いじめる側には、
ある共通点があります。
その共通点を認識し、
変えていけばいい。
…というのが
コーチングの発想です。
いじめる側の共通点、
それは、
自己肯定感が低い!
です。
もっと正確にいうと
エフィカシーが低い
です。
エフィカシーとは、
コーチングの用語です。
意味は、
ゴールの達成能力に対する
自己評価
です。
一言で言うなら、
自分がどれだけ
ゴールを達成できると
思っているか?
です。
だから、
自己評価が高いほど
エフィカシーは高い。
逆に、
自己評価が低いほど
エフィカシーは低い。
そういうことになります。
で、
エフィカシーが低い人は、
エフィカシーが高い人を
引きずり下ろしたくなる
という性質があります。
これがいじめです。
実は、
うちの息子(小4)も最近、
友達二人に無視される
ということがありました。
プチいじめです。
その現場を妻が目撃しており、
いじめた子に
直接、理由を聞いてみました。
するときっかけは、
しょうもないことだったんです。
「小松くんが、
アニメのヒロインの胸を
見ていたから」
…だそうです。
息子は、その日、
友達と2人と映画「天気の子」を
鑑賞したんです。
その映画の最中に、友達二人は、
ヒロインのタンクトップ姿を
見ないようにしていたんだそうです。
ちょっと小4男子には、
刺激が強すぎたんですかね。
「胸は見ないようにしようぜ」
というやりとりは、
隣り合った友達二人が
映画の最中に決めました。
そのこと自体を
息子は知りません。
だから、息子には、
「俺も見ないようにするよ!」
というチャンスを与えられて
いなかったわけです。
だから、映画鑑賞後に
いきなり二人から無視されて
意味がわからない。
悲しくて涙ぐんでしまった。
…ということだったんです。
で、実は、映画鑑賞の前に
3人の間で、
こんな会話があったのです。
息子「俺たち、歌がうまいから
のど自慢大会で優勝しようぜ!」
友達「そんなのできるわけないじゃん、
予選も通らないよ」
息子「できるよ!
やってみなくちゃ分からないじゃん。」
わが息子ながら、
エフィカシー高いですね。
ここで、お友達君は、
無意識のうちに息子を
「引きずり下ろしたい」
と思ったのです。
それがあっての
プチいじめ。
だとすれば納得がいきます。
つまり、
いじめるという行為は
エフィカシーが高い人を
引きずり下ろす行為だ
ということです。
それが分かれば、
対処法もわかってきます。
明日は
いじめへの対処法を
お話します。
お楽しみに。
今日のまとめ
いじめる人は
エフィカシーが低い