小松範之です。
僕が現役公務員だった時、こんなことを言っていたおばちゃんがいました。
「公務員の中でも、市役所勤務が一番ラク。
転勤も残業もほとんどないからね!」
このような理由で、おばちゃんは、
「自分の子供も、公務員にすればよかったわあ」と語っていました。
でも、今後、市役所勤務が楽とは言えなくなります。
なぜなら、転勤や残業どころか倒産する自治体が出てくるからです。
どんな自治体が倒産するかというと抽象度を上げられない自治体です。
一体何を根拠にそんなことを言うのか?
日本創生会議という政策提言集団が、こんな提言を出しました。
*****
・これから、千葉県、埼玉県、神奈川県など(東京圏)で、医療・介護需要が急増する。
・それらの地域では、医療・介護従事者への求人が非常に多くなる(人の争奪戦が起こる)。
・一方、地方では医療・介護需要はそこまで増えない。このまま放っておくと、地方から東京圏へ、医療・介護従事者が大量に流出する。
・すると、地方の人口減少が更に加速する。
・地方の更なる衰退を防ぐには、一大産業である医療・介護産業を地方に維持すべく、東京圏から客(=医療・介護を必要とする高齢者)を呼び込む必要がある
出典:「東京圏高齢化危機回避戦略」報告書
http://www.policycouncil.jp/pdf/prop04/prop04.pdf
*****
この提言が何を言っているかというと、
「高齢者を東京一局集中させずに地方に呼び込もう!」ということです。
なぜなら、今や高齢者は、
「貴重な人口ソースであり、今後の一大産業となる医療・介護業界の主要顧客」
だからです。
つまり、これからは都市部と地方自治体とで、高齢者の取り合いが始まるのです。
従って、これからの地方自治体は、地元の雇用を守るため、
「我が市は高齢者にこんなにやさしい環境です!」と必死でアピールしなければなりません。
そして、様々な高齢者優遇策を考え出さねばなりません。
そうしないと、高齢者を呼び込めないだけでなく、医療介護人材が都市部に流出してしまうからです。
今まで地方自治体は、「我が市は工場立地にこんなに向いています!」と必死でアピールし、様々な優遇策を打ち出して来ました。
同じことを医療介護分野ですることになるのです。
それがうまくいくならまだいいです。しかし、これまでは、多くの地方自治体が東京へ人材を流出させてしまっています。
僕の地元山口県でも、若者は、卒業後、都市部に職を求めて出ていきます。
それにもかかわらず、今までのやり方を続けるだけで医療・介護業界の人材を維持できるといえるでしょうか?貴重な顧客である高齢者を地方に呼び込めると言えるでしょうか?
工場なら優遇税制などで誘致できます。が、長年、都会で暮らしていた高齢者を誘致するのはかなり難しいはずです。
なにせ、顧客は、終の棲家を求める高齢者ですから。
そこが分かっていない地方自治体は、高齢者を呼び込めません。抽象度を上げなければ、高齢者の求めるものを察し、供給することができないからです。市役所と言えども、今までの「わしはお客より偉い」という抽象度では、サバイバルできないのです。
したがって、漫然と前例踏襲だけしている地方自治体は、地元産業が、今よりも衰退していきます。
それでも市役所職員だけは安泰といえますか?税収が下がれば給与も下がるし、高齢者をよびこめなければ市民からの風当たりは一層ひどくなります。
仮に、「こんな仕事、もうやめたい」と思っても、辞めることさえできません。手に何もスキルを持っていないからです。普段から、「誰でもできる仕事」しかしていなければ、そうなります。
市役所職員こそ、抽象度を上げ、創造性を発揮しかなきゃヤバい時代です。そんな時代に、ただ安泰だけを求めて公務員になったら自治体と一緒に衰退していく一方です。
ただ安泰を求めるのではなく、自らのゴールだけに従い、進路を決定すべきです。
★無料メルマガ登録はこちら★
ほぼ日刊!小松範之「自由になるメルマガ」
メルマガ登録いただいた方に、小冊子無料プレゼント
「コーチ選びで失敗しないための自己防衛術」
https://mm.jcity.com/Register?u=komatsu&m=1
★Change the World~世界を変えるコーチング~★
全国縦断を達成した伝説のコーチングイベントが
2ndシーズン始動!
毎週日曜日22時、無料ウェブセミナー放送中!
http://cctw.jp/firstshow/
★小松範之youtube チャンネル
格闘技、子育て・・・独自の視点でコーチング理論を解説!
https://www.youtube.com/channel/UChT745o863TTYrjJUd6yyKA
★コーチになって活躍したい人限定!
「プロコーチ専用メルマガ」
http://www.reservestock.jp/subscribe/29372
★フェイスブックページ
次世代型 子育てコーチング
https://www.facebook.com/coaching.komatsu