東日本大震災の被害は発生5日目の15日、警察庁のまとめで死者は3373人、行方不明者は6746人となり、死者・不明者合わせて1万人を超えた。被災地は水や燃料、食料の不足が深刻な上、東北地方は大地震後初めて雨や雪に見舞われ気温も低下。被災者の健康面への影響が心配されている。
 警察庁の午後8時現在のまとめによると、死者数は宮城が1619人、岩手が1193人、福島が506人など12都道県で3373人。行方不明者は岩手が3318人、福島が2200人、宮城が1219人など6県で6746人。死者・不明者数ともさらに増える見通し。
 各県災害対策本部の15日夕までのまとめによると、避難生活者は宮城県が約31万人、福島県約10万人、岩手県で約5万人に上る。
 岩手県大槌町では同日午前、地震発生から92時間ぶりに75歳の女性が救出された。同町では1万人超と連絡が取れない状態だったが、県によると徐々に安否確認が取れているという。
 1万人近くが安否不明となっていた宮城県南三陸町でも約2000人の無事が確認された。
 警察庁によると、200人を超す遺体が見つかった同県東松島市の野蒜地区では、15日午後2時までに167人の遺体を収容。福島県では南相馬市、いわき市など沿岸部で数十体の遺体が見つかったが、原発事故による規制で回収できない状況という。