時事通信 9月17日(金)18時46分配信

 菅改造内閣で、北朝鮮の拉致問題担当相を柳田稔法相が兼ねることについて、拉致被害者の家族は「聞いたことも見たこともない人だ」と指摘。「菅政権にとって拉致はこの程度の認識なのか」と困惑する声が上がった。
 家族会の飯塚繁雄代表(72)は柳田氏について、「拉致議連の人も知らないと言っていた。外務大臣も代わり、今まで継続していたものが切れた感じがする」と落胆。「至急面会し、様子を見極めたい」と話した。
 増元照明事務局長(54)は参院の拉致問題特別委員会を何度も傍聴しているが、柳田氏が委員を務めていることを知らなかった。面識もないといい、「北朝鮮情勢が非常に流動的になる大変な時期に、適切な手を打てるのか」と強く懸念した