逮捕容疑は3月12日夜~13日未明、春日大社境内で、メスジカを鉄製の矢で撃ったとしている。
奈良公園のシカは国の天然記念物に指定されており、メスジカは15日に死亡が確認された。
奈良の神鹿撃った男、動機は「肉で金もうけ」
奈良市の春日大社の境内で3月、ボウガンの矢が刺さった、妊娠中の雌の鹿が
死んだ事件で、奈良県警生活環境課などは13日午前、鹿を矢で撃ったとして、
文化財保護法違反(天然記念物き損)容疑で、津市芸濃(げいのう)町椋本(むくもと)、
ラーメン店経営稲垣銀次郎容疑者(39)を逮捕、自宅兼店舗を家宅捜索した。
稲垣容疑者は容疑を認めている。稲垣容疑者は周囲に、「店が借金で立ちゆか
なくなった。鹿の肉を売って金もうけしようと思った」と話しているという。
捜査関係者によると、稲垣容疑者は3月12日夜~13日未明、春日大社の表参道で、
鹿に向けてボウガンの矢(長さ約50センチ、直径約7ミリ)を撃った疑い。
稲垣容疑者が別の鹿を解体している様子を撮った写真をメールで送信していた
ほか、境内でほかに3本の矢が見つかったことなどから、県警は、ほかの鹿も撃っ
ていた可能性があるとみて追及する。
逮捕された稲垣容疑者(13日午後0時32分、奈良署で)=源幸正倫撮影
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