大阪経済法科教授 熊谷



馬淵澄夫(民主党)、辻元清美(社民党)両副国土交通相は24日、国交省職員らに就任あいさつを行った。両氏とも舌鋒(ぜっぽう)鋭く自公政権を攻撃してきたため、職員らは戦々恐々だったが、「みなさんのお力をお借りしたい」と友好ムード。省内には「拍子抜け」の雰囲気さえ漂った。

 馬淵氏はゼネコン勤務経験などを振り返り「私は土木屋のはしくれ」と自己紹介。「皆さんの協力なしにかじ取りはできない。今は同じ船に乗る同志として、国家の背骨をしっかりと形作りたい」と呼びかけた。

 辻元氏も祖父がトラック運転手、伯父が船員だった思い出を披露して「皆さんの仕事に親しみを覚える」と述べ、「『脱官僚』という言葉はあまり好きではない。政治家が悪かったんよ、と思う。政と官のいいパートナーシップを築くきっかけの一人になりたい」と協調を呼びかけた。【大場伸也】